目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
さて、このサイズのLEDバルブは奥のメーターの導光板にぶつかってしまうので、LEDバルブを買いなおすことにした。
2
BELLELiGHT T10 LEDバルブ 21連 ポジション球 2個セット (21連ホワイト)
Amazonで¥ 598 。
これならばぶつからないのは確認済み。
メーターユニット内には4発使用する。
3
ボケているが、そのほうがわかりやすかったので。
クルマに仮組した状態。
ノーマルバルブと比べて圧倒的に光量が多いLEDバルブに換えると、配光のムラが顕著に出てしまう。
特に速度計は40km付近、140km付近が明るく、100km付近はその半分以下ぐらいの明るさ。180kmあたりも暗い。
タコメーターは2~3千回転、6~8千回転のあたりが明るい。
最初はポン付けで組み直して終わるつもりだった。メーターは明るくなって見やすくなった。見やすくなったような気がした。
だが、あまりに輝度差があって見づらいというか、見てて疲れる。
面倒くさいけど、改良しないとダメだ。こんな状態だと夜走るたびにストレスを感じてしまう。やれやれだ。
そもそもタコ、速度とも、T10バルブ2つで背面より照らしている。ムラになって当然なところを、ムラが出ないように工夫してあるはず。
まずは配光がどのようになっているのか、解析するところからだな。
4
タコメーターユニットを外したあとのハウジングケース。
どノーマルの写真を撮り忘れたので、これでご容赦。
LEDバルブはぶつかるエルパラ製。
各LEDバブルのあるハウジングの壁側に、白いカッティングシートがある。これは私が貼ったモノで、純正では存在しない。
LEDバルブ側面からの光だが、ケース内側には円弧上にリブが立っていて直接光が内側へ照射しないようになっている。外側の壁に反射して、リブの上部や横の隙間からまわりこむことで、散光させている。
内側にある3本のボスは、タコメーターをハウジング裏側からのネジ固定するためのもの。
これを見て「おや?メーターには何も配線されてないぞ?」って気が付きました?
メーターにはこの3本のネジで通電し、針を動作させてます。だからケース裏側のFPCにはネジとの接点があります。
メーター固定のネジは固定だけではなく、配線の機能もあるので、メーターユニットを外すときには取り扱いに注意しましょう。
ケース内部の底面は平坦ではなく、リブや凹凸があります。これらが光の拡散を妨げてます。
5
タコメーターユニットの裏側。
まず、文字盤の裏側が透明アクリル板になっている。
アクリルから2本、バルブに向かって足が伸びている。アクリル端面から光を入れて全体に回してやるエッジライト式になっている。
左側は円弧上になっていて多くの光を取り込もうとしている一方で、円弧部分はシボになっている。ここで光が拡散しながら文字盤側へ抜けてしまう。
この円弧形状を金型ではスライドコアを使わずにキャビ・コアで抜けるような形状になっている。つまり、文字盤側にアクリル部分がない。文字盤のフィルムプレートがむき出し。ここに円弧上のところを透過してきた光が直接差し込む。周囲から回り込んだ光も差し込む。
この部分が、タコメーターの6~8千回転の部分。
一方、右側のアクリル1枚で伸びている導光板。あの付近が2~4千回転くらい。
ここは細いアクリルでバルブの光を取り込めるわけはなく、ほぼ直接光が当たっている状態。
文字盤裏側の印刷もよく見ると、黒のドットプリントが微妙なグラデ印刷されている。光拡散用の白い印刷もムラがあり、上部は印刷されていない。
上部は文字盤のフィルムの地色であるグリーンが見えている。ここはアクリル板側もシボが入っていて、光が拡散して明るくするように工夫されている。
そして完全に光を透過したくない、文字盤から外の上部や右肩部分は黒く印刷されている。
これらが純正状態での配光ムラを消すために最適化されている部分だと理解すればよい。ドットプリント部は明るすぎるところで、それがない部分は暗いところだ。
6
タコメーター、真裏。
文字盤のフィルム上部は、白も黒もプリントがなく、アクリル板側は拡散用のシボが入ってる。
7
こちらはメーター内では右の速度計側。
これも右上隅にカッティングシートを貼った状態で、どノーマルの画像なし。
見ての通り左右対称ではなく、左は文字盤の30kmあたり、右側は130kmあたりの真下にある。そのあたりは文字盤が明るいところなので、バルブの光が直撃しているのだろう。
右上側のバルブの内側には、円弧上のリブが立っている。これで光が内側に強く刺しこむのを防止しているんだけど、このリブが上のほうまで伸びている。そのせいでケース内の上のほうに光が回り込み難くなっている。
また、上のほうも少し壁が出っ張っている。リブ上部から回り込んだ光が、この出っ張りで陰になりそう。
速度計の上部、100kmあたりが暗いのは、光量が足りていない、陰になっているからだと思われる。
8
で、速度計の裏側。
まずタコメーターよりも構造が複雑。メカニカルな距離計があるので、基板が大きい。
ということは、ケース内で光が、基板や臓物のお陰で回り込める空間がない。
導光板の光を取り込む部分は、左上部は130kmあたり、右横は30kmあたりから伸びている。
それぞれ円弧上の面があり、その表側は拡散用のシボがある。
それぞれ導入部の立ちは金型ではキャビ・コアの食い切りなので、文字盤のフィルム部分はむき出しになっている。だからここに光が差し込むと、直接的に光ってしまうし、アクリル板の円弧上の部分のシボの拡散では、光が散らしきれない。
メーターの上部は、タコメーター同様に文字盤フィルムは緑の地色のみ。アクリル側はシボが入っていて、なるべく光を当てようとしている。
タコメーターも速度計も、明るいところは明るくなってしまう構造であり、暗いところは暗いんだろうなって構造になっているのが分かる。
これらを踏まえて、明るいところは暗くなるように、暗いところは光が届くように加工する。
つづく。
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