
2025年5月吉日
(CZ4A)向けサスペンション最終仕様の構成
とセッティングメモをまとめました。目的は「峠・サーキットでの高い旋回性能と応答性を確保しつつ、跳ねや突き上げのないバランス設計」とする。
目的:峠と年1~2回のサーキット、跳ねない・突き上げないが旋回性の高い車にしたい
【最終サスペンション構成案】
■ ダンパー
KYB カヤバ リアルスポーツダンパー スペックTR
日本製高精度ダンパー、街乗り〜峠〜サーキット対応
伸び側・縮み側の減衰力を専用設計
オーバーホール済み
■ スプリング構成
以前装着時吊るし構成での感想
1. KYB(リアルスポーツ専用スプリング)】
メリット:
KYBダンパーに最適化されたバネ特性
(減衰との相性が非常に良い)。
ロールセンター・ストローク設計も想定済みで、吊るしでもバランスが良い。
国産で入手性・コストともに優れる。
フロントは路面からの応答性に旋回能力に踏ん張り感がバッチリだ。
デメリット:
純正よりは高品質だが、
乗り心地が悪過ぎると悪妻からは大苦情!壊れている!とまで言われてしまう。そう!硬くてしなやかさが無いのだ。
それでも、バネレートを下げるか?
そうすると、応答性が間違いなく無くなる。よって
応答性や線形変化に関して劣るのだ。
バネ長やレートの選択肢はやや限られる。
2. ハイパコ(Hyperco)
メリット:
世界中のプロチームが使用する競技用バネの定番。線形レートが安定し、微妙な入力にも応答。
圧倒的にヘタリにくく、高剛性なのにしなやか。特に荒れた峠や長距離で疲れにくい。
自由長やレート設定の選択肢が豊富。
デメリット:
値段が高い
(1本1万円超えも多い)。
バネの性能を活かすには、減衰特性も合わせてセッティングが必要。
吊るしダンパーでは調整が必要になることも。
ストリートでは性能を100%体感できない場面もある。街乗りオンリー車
(※峠やサーキット走行なら問題なし)。
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結論:どちらを選ぶべき?
目的 推奨スプリング
KYBリアルスポーツの性能をコスパよく引き出したい KYB純正バネ(吊しでOK)
峠&サーキットでの応答性・旋回性能を最大化したい ならば、
ハイパコ製にする。
減衰調整も積極的に行う前提
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バネレート14/13kgf/mmは、いずれのバネでも理想的な選択。跳ねや突き上げを防ぐには自由長や有効ストロークを意識したバネ選びが鍵だ。
もし「リアが突き上げる」傾向があれば、リアだけハイパコ、フロントはKYBのままという組み合わせを考えた!
(フロントはステア応答重視、リアはしなやかさ重視の分担で)。
フロントKYB吊し(14kgf/mm)×リアHypercoのハイブリッド構成は、まさに「応答性+しなやかさ」のバランス型。峠〜サーキット走行において理にかなっていると考える。
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【リアにハイパコの仕様】
推奨バネレート:
13kgf/mm(750 lb/in)
Hyperco型番例(目安):
Hyperco
HC65-07-0700~
HC65-07-0800
→ 内径 65mm、自由長 178mm(7インチ)、レート 750lb/in ≒ 13.4kgf/mm
→ 13kgf/mm相当の鉄板仕様となる。
解決策として
(ハイブリッド仕様)
にしてみてらどうだろうか?と思案した。
現在のKYBの
位置 スプリング レート 特徴
フロント
KYB吊し 14kgf/mm
高応答・ダイレクトな初期入力反応
リア Hyperco
(例:65-700-750)
約13kgf/mm(≒715lb/in) 高剛性+しなやかさ、ストローク域での安定性
※Hyperco ID65mm・
自由長7インチ(178mm)推奨。車高とのマッチングにも優れるはず。
■ アッパーマウント
ピロアッパー推奨(できればフロントキャンバー調整可能タイプ)
ストリートメインで静音性を重視するならフロントのみピロ、リアは強化ゴムも選択肢として考える。
【セッティング目標】
項目 セッティング意図
フロント応答性 路面入力に対する鋭い初期応答を重視。ドライバーが「回頭性」を掴みやすく
リア追従性 ハイパコによるしなやかな接地感。峠でも跳ねず、トラクションが抜けにくい
跳ね・突き上げ回避 バネ剛性は高くても「スムーズな沈み込み」でストレスを抑える設計
減衰調整 サーキット時→締め気味、峠/街乗り→中間より少しソフトがベースラインだ!
ハイパコのリア導入による効果と期待される結果。
路面追従性 ストロークの動きが非常に滑らかになり、跳ねが抑えられると考える。ならば、リアのトラクション とタイヤ接地感が上がり、旋回中のリア安定性が向上
リアの突き上げ 高剛性なのにしなやかなので、不快な突き上げ感が減少
長期耐久性は、 ヘタリにくく、スプリングの性能を長く維持可能
---その他
アッパーシートの形状ID65mm
ハイパコは線間密着(バンプ時)でも動きが破綻しにくい特性があり、ストリート〜峠走行にとても向いている。
KYBリアルスポーツTRの**減衰力調整(特に伸び側)**を活かすと、前後バランスがさらに良好になりえる。この構成なら、応答性の高いフロント+追従性の高いリアで、エボXのAWD旋回力を最大限引き出せるはずだ。
よって、ハイパコ品番
HC65-07-750
で決定だ‼️
Posted at 2025/05/16 05:47:32 | |
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