【レビュー】日産フェアレディZだから許される【RZ34】

Z34のディメンションのまま、全く違って見える、しかもわかりやすく初代(S30)と4代目(Z32)のオマージュを織り込んだデザイナーの皆さんの秀逸な仕事と思います。

インテリアもZらしく、広々とした2シーターで、へんな位置にカップホルダーがある以外は使い勝手も良いです。

短いホイールベースゆえに高速をまっすぐ走るのは苦手、というかまっすぐ走らない車ですが、アクセルをガンガン踏めば解決します。
新型Zのハイライトは、この6気筒ツインターボのハイパワーを解放させる瞬間にあります。
EVに乗ると分かりますが、この世界、
エンジン回転を上げてパワーを捻り出し、変速させつつ再びアクセルを踏む、こうして得られる高ぶりは、エンジン車だけのものです。今日日この世界観を新車で味わえるのは貴重なことです。

Zらしい緩さも感じられる乗り心地の良さと、Zにあるまじき騒音の少なさ、バイブレーションの少なさ。
歴代で最も上質な乗り心地です。
普段は、ダラーっとシートをさげて、手足が伸びたガラの悪いアメリカ人のような姿勢で運転してますが、実にそういう血筋、そういう車です。


それでいて踏めば瞬時に速い、と。
Z34はちょっと乗り心地はキツめだったので、この改善は嬉しいです。

洗車用具や鞄くらいは積めます。

運転が下手なので1リッター6kmくらいしか走りません。

納車待ちの間に少し値上がりしましたが、
それでも5,398,800円。類を見ない価格です。
初代以来の手の届きやすい価格のスポーツカー、フェアレディZの本分をしっかり守ってくれています。