
平成最後のGW、ふつうに考えれば買ったばっかりのマイカーでどっかドライブにでも…でしょうが、例によって鉄道旅でかなりベタですが、一部の鉄ヲタでは大人気の昭和→平成の鉄道旅を楽しみました!
★そうだ 昭和から平成、乗ろう★
昭和から平成の鉄旅をやりたいなぁと思ったのは10年くらい前でした。
それが「やりたいなぁ」から「やりたい」になったのは平成の終わりが報道され始めた頃で、「やったるか!」と具体的にプラン練り始めたのは平成の終わりが発表されてからでした。
ちなみに昭和駅は神奈川県の鶴見線にあり、平成駅は熊本県の豊肥本線にあります
そして新幹線を使ってバキューンと行けば、半日くらいで乗れちゃいます
※ヤフー路線検索の場合
しかしそれでは味気ないです。
平成に入ってから幾つもローカル線乗り鉄旅を楽しんできたんで、今回は以下をテーマにプランを組みました
・在来線主体
・平成に楽しんだ路線をひとつでも多くハシゴする
・先日新線開通して未乗の『おおさか東線』(放出~新大阪)を経由する
・4/30、平成駅に着く
★JRのきっぷ「特定都区市内」ってやつ★
さて、ここでプランを練る上で重要な薀蓄をw
JR駅の窓口で「昭和駅から平成駅の乗車券を下さい」とお願いして発券してもらうとひょっとしたら前述のような新幹線経路の乗車券なら口頭だけでサクッと発券して貰えるカモです。でもこの場合、乗車券の表記は「横浜市内→平成」になります。
これは運賃計算の特例ルールで「特例都区市内」というのが絡むからです。
ざっくり言うと、特定都区市内を出発もしくは帰着する201km以上の乗車券は、その特定都区市内ならどこでも乗車/下車しても大丈夫! ってルールで、この場合各エリア名で記載されます。新幹線のきっぷを名古屋から買うと乗車券に「名古屋市内」と表記されていると思いますが、要するにそれのことです。
昭和駅は、見事にこの「横浜市内」カテゴリに含まれてます
でも「横浜市内→平成」よりも「昭和→平成」のきっぷが欲しいのです。
それには少しだけ考える必要があります
解決法、これまたざっくり言うと「昭和駅から横浜市内エリアの外に一旦出てから再び横浜市内エリアに戻り、その後エリア外に出て行く重複しない経路」
になります
なので前述の新幹線使ったプランの場合、例えば以下のようなプランになります
昭和→(鶴見線)→浜川崎→(南武線)→尻手→(南武線)→川崎→(東海道線)→品川→(東海道新幹線)…あとは同じ
新幹線だと品川の次は新横浜で、横浜市内エリアの駅になります。
そして次は小田原で横浜市内エリア外の駅…。
つまり再び市内エリアに入ってから外に出て行く…そんな経路になる訳です
そんなこんなコトを踏まえて練りあがったのは、
・路線数:延べ29路線
・営業キロ:2761.7km
・運賃計算キロ:2844.3km
これを7日間掛けて乗り継ぐプランでした
★多経路乗車券について★
もう少し蘊蓄タレますww
JRみどりの窓口などで窓口氏にお願いしたら機械を操作して発券してくれる切符のことを通称「マルス券」と言います。
通常なら普通に自動改札を通れる切符になりますがこれは「85mm券」ってやつで、青春18きっぷみたく横長の切符は「120mm券」になります。
85mmと120mmの違いは経路数。機械の制限で経路数が10迄なら85mm券、11~16経路は120mm券になり自動改札は通れなくなります。
そして17経路以上は「補充券」という、別の紙に経路を記載する形式になります。
こうなると大抵はその場での発券は不可。注文して1週間~10日程度掛かるみたいです。
僕も補充券での乗車は初体験。
なので詳細に経路を記した紙(一覧表と路線図)を用意して…いざ発券へ!!
★いざ発券へ★
2019/3/29(金)、きっぷを注文することにしました。
駅のみどりの窓口は混雑しているので、こんなややこしいきっぷで更なる迷惑は掛けたくない…ってことで、まずは名古屋市内のJTB某店に電話してみました
僕「JRの乗車券、発券できますか?」
JTBの若い感じのお姉さん(以下J)「はい、できますよ」
僕「経路数が30くらいの乗車券ですが大丈夫ですか?」
J「大丈夫です。経路数の多い切符、当店で即日発券の実績あります。30分程度お待たせしますが大丈夫です」
僕「そうですか。では夕方、伺います」
即日は無理だろ…と思ってたのでさすがJTB! と感心しながら夕方、そのJTBへ。
店内ガラガラだったのでホッとしつつ窓口のお姉さんにJR乗車券の発券をお願いしにきた旨、伝えて経路を書いた紙を渡しました。
お姉さん、機械叩きながら次第に難しそうな顔に変わり、上司と思われる女性のところへ。戻ってきたら「結構時間かかりそうです。1時間くらいしたらこちらからお電話します」と言われたのでお願いして喫茶店へ。
したら40分くらいで掛かってきて「ご説明したいことがあります」と言われました
やはりダメだったか…とJTBに行って説明聞いたら案の定でした
・手書きでの発券はやったことがない
・どれくらい時間かかるか分からない
・駅でお願いしてもらったほうが早い
そんな感じの説明でした。
だから電話で確認したのに…と思ったけど、それを言っても仕方ない。
お礼言ってからJR金山駅のみどりの窓口に向かいました。
やはり金曜日夕方は長蛇の列!
それでも15分くらい並んだら窓口に案内されたのでお兄さんに「補充券での乗車券をお願いしたいのですが」と伝えて経路の紙を渡しました。
こちらのお兄さんも大変難しそうな表情に変わって一旦裏に引っ込んで5分くらいしたら戻ってきました。
「かしこまりました。今日中って訳にはいかず10日程度必要ですが…」とのこと。
もちろん覚悟の上だったのでお願いして、お兄さんに経路の分かる路線図も渡しました
★きっぷの受け取り★
金山駅から「きっぷの準備が出来ました」と電話がかかってきたのは1週間後の4/5(金)夕方でした。
ちょうど暇だったので、みどりの窓口へGo!
新入学生や新社会人の定期券発券でものすごい行列でしたが、それでも20分くらい並んで窓口に案内されました。
僕「〇〇と申しますが乗車券の受け取りに来ました」
窓口氏(以下、窓)「お待たせしました。お支払いは現金ですか? クレカですか?」
僕「現金です」
どうやら補充券に記載する内容が本部(?)からの指示書みたいなのに表記されていて、これからその通りに書くみたいです。
お兄さん、ここから約1時間かけてオール手書きで頑張って作成してくれました!
完成した乗車券は当然2枚組。
お兄さんが
「大切なきっぷ、必ず2枚組で持ち歩いてくださいね」
とクリップ付けてくれました(^^♪
本当に本当に忙しい中、クソ面倒なモンを作ってくれてありがとうです!
出来上がったきっぷはコレ\(^o^)/
僕も内心ドキドキしてたんで、素直に嬉しかったです
運賃は僕の机上計算とドンピシャ!
・運賃計算キロは2844.3kmで26,570円
・本州とJR九州をまたぐ加算(261km以上)で430円
合計27,000円でした。
だけど当初、有効期間は15日じゃなくて16日じゃね? と思ったけど有効期間は運賃計算キロじゃなくて営業キロで算出することを失念してました。
営業キロは机上計算で2761.7kmなんで、間違いなく15日になりますね。
さすがプロですわ
でもゲットしたらこっちのモン。あとは乗るだけです!!
~
其の壱につづく~