
11月の第二週、ちょっくら三江線乗りに広島県・島根県まで行ってきました。
三江線、広島県の三次から島根県の江津を結ぶローカル線で、2018/4/1に廃止が決まってます。
今年の1月に青春18きっぷで乗りに行きましたが、やはりもう一度お別れ乗車行きたい! そして18きっぷシーズンでもないこの時期のド平日でも同じこと考える人がかなり乗ってるみたいで、相当な混雑になっている…って話を聞いて、今回の鉄旅を決めました
●11/9(木)
出発は木曜日です。
仕事終わってからショッピングセンターのトイレで着替え、仕事道具一式を家に送って、居酒屋で呑んだくれて時間つぶし(笑)
22時半、JR名古屋駅前発の広島行夜行高速バスに乗車しました
ここで嬉しい誤算!
広島便はいつもジェイアール中国バスの車両でしたが、今回初のジェイアール東海バス車両でした。
東海だと何と座席に電源コンセントがあります! このバスのために今回Ankerモバイルバッテリー新調してましたが、その必要なかったみたい(;^_^A
新名神高速道路の甲南PAで開放休憩。
ここで歯磨きしてバスに戻り、とっとと力尽きました(笑)
●11/10(金)
5:50、三次駅到着
こっから三江線に乗れますが、始発5:38発は出た直後。そして次は10:02と、4時間後!
かなり迷った末、今回はこんな切符を前もって買っておきました。
三次発三次行の切符!
経路はこんな感じ
要するに三次から一筆書きでグルッと周って、三次に戻ってくる…そんな経路の乗車券です。
まずは芸備線に乗りますが、始発は6:55発の備後落合行になります。
約1時間の待ち時間なので、この日宿泊予約入れていたホテルアルファーワン三次に行って旅行鞄を預かって貰いました。
その後再び三次駅に戻り、6:55発に無事乗車!
キハ120の単両です。
三次出発時はかなりガラガラだったけど、途中でJKの群れがわんさか乗り込んできてこの日がド平日だってことに気付きました。
おまけに僕が座ってたボックス席は、僕の他はJK3人。世間話とか本当に賑やかだったけど、おっさんかなり場違いな感じでした。
もっとも地方のローカル線、こういう高校生がメインのお客様。芸備線だっていつ三江線のようになるか分かりません。
なので満員な状態ってのはいいことなんでしょう、たぶん。
この日もいい天気&綺麗な紅葉眺めながら芸備線に揺られ…
終点備後落合には定刻8:16着
大人4人が下りました。
次の芸備線の列車は6時間以上後なので、全員が約1時間後の木次線に乗るのは間違いないでしょう。
久し振りの備後落合ですが、前回と違って駅舎内が少し賑やかになってました
すぐ近所に住んでる国鉄OBの男性がやってきて、備後落合駅のボランティアガイドを引き受けてるとのこと。僕も参加して、いろいろ聞かせて貰いました。
備後落合というのは地名ではなく、国鉄の三支社の路線が落ち合う備後地方の駅だったので備後落合になった…てのは初耳でした。
他にも最盛期は駅の横に宿舎みたいなのが建ってて、100人くらいの人が勤務してた…とか、駅前にはお店やパチンコ屋も並んでた…。
そんな話でした。
あとびっくりだったのは、備後落合駅の屋根に付いてる煙突は、映画「鉄道員」(ぽっぽや)の幌舞駅で実際に使ってた煙突らしいです!
ガイドツアーでなかなか楽しい数十分を過ごさせて頂き、おじさんにお礼を言ってから木次線の列車に乗り込んで備後落合を後にしました
ど平日だしね。がらがら!

左側のロングシートの端にある白いトートバッグが僕の荷物です
JR西日本最高標高の三井野原駅を過ぎたら、木次線最高のビュースポット!
三井野大橋と奥出雲おろちループを少し下に見ながら出雲坂根駅に向かいます。
眺めのいい場所は大抵自動車道路が優先されることが多いので、珍しく鉄道優位なのは嬉しいです(笑)
その後はスイッチバックで出雲坂根駅へ。
停車時間長ければホーム脇の延命水汲みたいとこだけど、そこまで長時間停車じゃないので諦めでした。
松本清張の小説「砂の器」で有名な亀嵩には、10:40着。
ここで前以て電話で予約しておいたお蕎麦を受け取りました。
亀嵩駅舎内にあるお蕎麦「扇屋」さん。
電話で予約しておくと、蕎麦弁当を列車まで届けてくれます(1食500円)
おかげさまで今回もおいしい蕎麦弁当を楽しむことが出来ました!
終点の木次には11:27着
ここでの乗換は約50分あります。
木次線乗車ではいつもお世話になる駅前のショッピングセンターに今回もGo!
物産コーナーでお土産買って宅配お願いして、フードコートでお昼にしました。
なんとセールで50円引きで食べれました!
辛さ控え目でしたが、「いかにもカレー」って感じで美味しかったです
駅に戻り…
木次発12:18で宍道駅へ
山陰本線に乗り換えて出雲市で下車。
特急「スーパーまつかぜ」に乗り換え。

なんと二両編成の特急!
特急券は木次駅で購入しておきました。
二両のうち自由席は一両のみ。それでも結構ガラガラでした
普段の18きっぷじゃ乗れないモンに乗ったから、強気になって…とりあえず酒飲む(*^^*)
車窓の日本海も綺麗!
江津で下車して、ここからいよいよ今回の主目的・三江線!
14:54に江津駅到着した列車が折り返しで15:15発の三次行になります。
その14:54に列車が到着したとき本当にびびった! まるで都会の通勤列車みたいな混雑!!
まぁよくよく見たらバスツアーのお客さんが結構乗ってたみたいだけど…。
ん~…鉄道会社にしてみればバスツアーはお得意様なのは分かるけど、こういう二両しかないような列車にバスのお客さん数十人押し込むようなプランはどうなんでしょうねぇ!?
車窓を楽しめるわけでもないし、立ちっぱなしでお年寄りにはただシンドイだけなのでは!?
これに乗ります
早目に並んでたおかげで、なんとかクロスシートゲット!(進行方向右側なのは残念だったけど…)
ちなみにこの画像だと結構空いてるようだけど、このあと到着した快速アクアライナーから大勢乗り込んできて結構な混雑になりました。
その予感がしてたので、特急スーパーはまかぜ使いました。使って正解でした!
座席が9割くらい埋まった状態で15:15発車! いよいよ三江線です!!!
すぐ見えてくる江の川。
紅葉も綺麗だったけど、既に薄暗かったのはチト残念。
そして三江線では一番有名であろう「宇津井」駅には17:37着。
ここで途中下車。宇津井に初めて下りました!
宇津井はトンネルとトンネルの間に架かる橋の真ん中にある駅です。
ホームは地上から20mの橋にあり、地上まで116段の階段を下りる必要があります。「天空の駅」などと呼ばれてます。
クルマで来たことは有ったけど、鉄道ではダイヤが薄くて降りたことありませんでした。
が、今回サヨナラ乗車なんで最後に表敬訪問しておこう。鉄道の駅なのにクルマでしか行ったことないのは勿体無さ過ぎるって訳で、下車しました。
まぁ三次着が途中下車しなかったら18:59、途中下車したら20:40。1時間半程度しか違わないなら当然降りますわ(笑)
この駅で降りたのは僕入れて4人。うち一人は地元の人っぽかった。
ホームでは地元の方がボランティアで案内やってました。
なんでも駅からすぐ近くの会合所で三江線廃止後に鉄道施設をどうするのか? を話し合ってる最中らしい。列車到着の時間になったので中座してホームに来たと仰ってました。
おっちゃんは三セクでダイヤが薄くても山陽(広島)と山陰(島根)の交通手段として残すべきだ…と熱く語ってました。
僕もそう思います。自動車偏重の政策、もう少しなんとかならないのかなぁ
おっちゃんと暫し世間話の後、階段下って駅前に出てみました
ほぼ真っ暗なのは残念。
だけど年イチでこんなイベントやってるらしい
綺麗なんだろうな!
ホームに続く階段は、ところどころ「あと何段」と地元小学生が書いた観光案内みたいなのが貼ってありました
なんとなくほっこりします(*^^*)
ホームの脇には結構立派な待合室も!
カレンダーもありました

なぜか競馬のやつ(笑)
時刻表。列車は上り4本、下り4本
そんな宇津井駅を楽しんでたら、18:09に浜原行がやってきました

さすがに鉄ヲタも少なくてガラガラ車内でした
その後、再び地上に降りて回りを散策…真っ暗だったけど(;^ω^)
そして19:32の三次行に乗って宇津井駅を後にしました(これが最終列車)

宇津井から乗り込んだのは4人だけど、宇津井到着時に下車した4人と同じのは僕だけ。あと3人は別の人でした。
真っ暗で江の川すらも見えない中、キハ120に揺られて20:40に三次着
お疲れ様!
約14時間振りの三次駅です
そのままアルファーワン三次に向かい、チェックイン。
軽く吞むわけですが、この日は時間も遅いのでホテル内の居酒屋にしました
ビールと牛筋煮
じゃがバター(でかっ)
シメは鍋焼きうどん!
生中2杯、サワー1杯飲んでほろ酔いになり部屋に戻り、翌朝の準備済ませて寝ようとしたら…響け!ユーフォニアム始まったよ

もちろん最後まで見たので寝たのは午前様でした(笑)
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其の弐につづく~