シチズン　クロノメーター31石

国産古時計の中では一番好きな時計。
シチズンクロノメーター31石（通称シチクロ）という時計で、セイコーの（初代）グランドセイコーに対抗してシチズンが作った当時の最高級品。
この時計がぶっ飛んでいるのは、中の機械が専用機であること。
グランドセイコー（現行除く）でも中の機械は普及機械をベースに改良を加えたものなのに、シチクロはベースとなる機械がなく、完全に新規設計した機械を積んでいる。
高精度を出すために専用機械を積んでいるのは国産古時計ではシチクロしかない。
それがこの時計の価値を高めているのだが、維持のネックにもなっている。
保守部品が殆ど出回らない、他機械から部品の流用が殆ど出来ない。

1960年代にわずか数年しか作られなかったため、結構なお値段がします。
程度がいいのは高くて買えないので、程度の悪いのを安く買って直して使っている。
左側は文字盤下側に染みあり、竜頭が純正ではないです。
右側は文字盤をリダン（印刷しなおし）してあります。
程度の悪いの二つ買わずに程度の良いものを一つ買えばいいじゃんというご意見があるかと思います、ごもっともです、、、。
ただ、安くて少しぼろい方が安心して普段使い出来るんだね（貧乏性）
といっても完全非防水であるため、冬場にしか出番がない。
これを一年中普段使いする度量はないです、、。