OM-D E-M1を購入の際にE-M5並びに付属のキットレンズやK-01Wズーム等を売却、ついでにへそくり(?)も使い無事E-M1を手に入れました。
M5は私が初めて購入したカメラ。
今は亡きムクやオフ会等様々な撮影をこなし愛着もあったのですが、資金繰りは勿論M1を購入すると完全にそちらしか使わない事になるであろう事は私の用途的にも性格的にも分かっていましたので・・・。
ちなみにカメラ本体の売却だと事前に埃をとって綺麗にするのは勿論付属品等を用意するべきなのですが、その中でも特にバッテリーと充電器が無いと買い取りの際にかなりの減点となるという話です。だってその2つが無いと”あきらかに怪しい”ですからね。
そしてレンズの方ですが、これは売却でも購入の時でも重要なポイントですが、このようなペンライト、もしくはスマホ等についてるLEDライトで・・・
この様にレンズの対物側から照らして中をよく見るのが大事だそうです。
防塵防滴でも何故か埃などゴミが入る・・・これは仕方ない事なのですが、時には内部のレンズのコーティングに異常がある場合があって、それはある種”あたりとハズレ”な感じなので保証期間内や最近買ったばかりという方はチェックした方が良いかもしれません。
無論、公差の範囲内だったりもしますが、私の売却したものの中に一つおかしなものがあり、それは内部のコーティング(?)にブツブツと白い斑が沢山ありました。
聞いたところカビではないそうですが、造りが甘いという事だろうと仰ってました。
まぁ日本メーカーでも中国産ならこんなもんだろうと・・・ちなみに↑のパナライカはとても綺麗な状態です。
あまり神経質になるとアレですが、一度お手持ちのレンズのチェックをしたほうが良いかもしれませんね。
さて、話をM5に戻すとこれは発売当時ネットで色々文句を言われた機種でした。
曰く、ミラーレスなのに一眼レフを模した懐古趣味だとか何とか・・・。
まぁそんな事言ったら既にパナソニックもGHシリーズがあったしほぼ同時期にレンジファインダーというこれまた懐古主義なデザインのX-PRO1もあったりした訳で・・・。
あれから随分経った今では高性能高価格ミラーレスはやはりファインダーがあってこそな品揃え、まぁ時代が追い付いたと言いましょうか・・・。
画素数は1600万画素、現在の水準でいえば少なく感じるが普通の人なら別に困らない。
・・・が、やっぱりもう少し欲しい・・・M5後継機は情報が錯綜してるので割愛。
同時期からスタートした富士Xマウントもまだ1600万画素ですが、NEX改めαシリーズは2000~3600万画素と山盛り状態なのが羨ましい。
ISO感度の上限は1200ないし1600、頑張れば2000、その上は出来れば勘弁といった感じで概ね1600を限度としてるのをあちこちのブログで見かけます。
私も同意見でM5になって劇的に強くなったと云われるノイズ耐性も所有してるAPS-CのK-5ⅡSに比べるとやはりちと落ちます。
そこを何とかするのが今もって高い評価を受けるボディ内蔵手振れ補正。
私は純正にない400と600mmを持ってますが、長過ぎて完全にピタリとはいかないものの焦点距離を入力してシャッター半押しするとあら不思議、ファインダー内であれ程揺れてた光景がスローモーションの様にゆったりとした動きになります。
同じボディ内手振れ補正のKマウントは光学ファインダーなのでこうはいきません。
センサーを動かしセンサーが捉えた光景をそのまま出力してるEVFならではですね。
そのEVF、見た目の画面の大きさでいえばその下の液晶(と言いつつ実はコレ有機ELだそうな)のほうが大きいですが、この画面を睨みながらでは野鳥撮影は上手くいきません。
外の光に邪魔されず、ファインダー内で露出補正の結果を随時見つつ測光も決めれる・・・これ、カメラについて少し分かってくるととても素晴らしいと思える機能なんですよね。
やはりこのEVFと前述の手振れ補正こそが重要で私が扱うBORGというレンズの実力を引き出す二大ポイントです。
400mmのレンズはM4/3だと換算800mm、これをEVF(と液晶画面で)5・7・10・14倍拡大が出来るので撮影も観察も細部までじっくりたっぷり楽しむ事ができます。
そんな便利なE-M5には発売当初このキットレンズ12-50mmのセットとボディのみの販売スタイルでした。
当初は他のレンズの使い回しだったフードも現在では専用のものが販売。
動画用途を意識したのか電動ズームで全長も変わらないスタイル。
よく言われるのが描写が甘いだの暗すぎるだのですがしっかり絞ればそこそこの描写も見せるし何より12mm、換算24mmの広角から換算100mmの広いレンジは他の14mm始まりのキットレンズとは違った良さが。
マクロモードでの近接撮影もこれまた他のキットレンズにはない芸。
そして何より最大の長所はM5との組み合わせで防塵防滴仕様による雨の中での撮影も可能な事。
一度思いっ切り濡らすと何か吹っ切れる感じで以降何度も濡らしましたが、何一つトラブルなく撮れるのだから態々セットとして販売されてるのも頷けます。
・・・でもやっぱり暗いのが・・・(苦笑)
機会と余裕があれば豪雨時の12-40の身代わりにもう一度欲しいくらいです。
文句は多少あるけどとにかく便利なM5、それでも最後まで「う~ん」と思ってたのは小さいボディに貧弱なグリップ部分。
撮影中にストラップを首にかけず、手に巻き付けて手とカメラを固定していた姿をオフ会で見た方もいると思います。
M1でそのあたりを改善してきましたが、まだ手に馴染んでいないとはいえそれでもまだ小さいといった印象。
プロの用途に応えるなら大柄なPROシリーズのレンズや大きなフォーサーズレンズを使う事を前提とするでしょうからもっと大きく、それこそ縦グリップ一体型や例えていえばK-5ⅡSぐらいのサイズが欲しい。
近所の家電屋さんにキヤノン・ニコンの一桁機が置いてありますが、触るとやはり他のモデルと違うという雰囲気・・・。
重く、剛性と堅牢性に満ちたボディは昔あったもののオマージュ等ではなく、しっかりと考え抜かれた感じであれこそPRO・・・じゃなく写真で飯を食う”プロ”の道具といった形でした。
そのかわり値段も目ん玉飛び出る程ですけどね・・・(苦笑)
ボディ”だけ”で50万超える世界ですよ、E-M1とPROレンズ2本買ってもまだお釣りが来ます。
凄いけど「所有したいか?」って聞かれると「う~ん・・・」な感じです。
今のところBORGでハラハラドキドキしながら苦労と隣り合わせでじっくり撮ってる方が性にもライフスタイル的にも合いそうです。
まぁ、もっと楽して撮りたいっていう気持ちも勿論あって、それが今回のE-M1購入にも繋がったんですけどね。
敢えて言うなら、「EVFやシャッターの性能が・・・E-M5が俺についてこれないんだッ!」・・・って感じです。
半分冗談半分本気です(苦笑)
これまでありがとうE-M5、お前のおかげで楽しい思い出が沢山出来たぞ。