ドナドナ準備 その5 エアコンDIY前編(スズキ EC22S型 青ツイン)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
2
エアコンの配管などをバラす作業なので、何よりも最初にやるべきは、ガスの回収。
さすがに旧々「R12a」ガスではなく、旧「R134a」ガスです。
高圧側Hポートと低圧側Lポートの位置は、画像のとおり。↓
3
さっきのリンク集にまとめた2台、スマイルツインと福岡ツインの時には、よくわかっていなかった情報。
今回、やっと判明したことをメモ書きしておきます。
それは、ガスの規定量。
年式によって違うのでした。
===
スズキ EC22S型 ツインの製造は3年間。
・平成15年(2003年)530g±30g
・平成16〜17年(2004〜2005年)320g±30g
===
2004年1月(平成16年1月)のマイナーチェンジの際に発行された資料を見つけました。
「4輪サービス・部品ニュース」M-04010
【実施号機】EC22S-200001〜
【主な特長】
・サブクールコンデンサを採用し、冷媒量を低減(530g→320g)
===
規定量のシールが貼ってない(剥がされてしまったまま、そのまま放置されてる)個体に当たった時の、見分けかたは大きく2つかな。
【初度登録】平15 or平16〜17
【車台番号】EC22S-1***** or EC22S-2*****
===
で、気がついたんです。
スマイルツインと福岡ツインの違い。
もしかしたら、平成15年(2003年)車の530gバージョンは、リキタン(レシーバータンク)を搭載。
「サブクールコンデンサを採用」した平成16〜17年(2004〜2005年)車、320gバージョンのほうは、リキタン(レシーバータンク)が省略されてるのかな、と。
気がついたというか、私の予想ですけど。
ちなみに、今回の青ツインの初度登録は、平成15年8月。
530gバージョンで、コンデンサーの脇にリキタンが付いてます。
私のスマイルツインと同じです。
4
ここで、ちょっとしたトラブル。
エアコンサービスステーションの感熱紙ロールが、切れてしまった。
5
6
エアコンのガスを抜いたら、高圧側Hポートと低圧側Lポート、両方に入っているムシを抜く。
ここをふさいでいるゴムも経年劣化で硬化していって、ここからもけっこう漏れているみたいなので。
7
これは、何回も書いてるから、もういいよね。
エアコンのR134aガスに負けないゴムを使った、ムシ。
タイヤの空気用のじゃダメなのよ。
でも、今はAmazonでも買えるから、私たちDIY素人でも大丈夫。
8
ムシを交換したら、配管のつなぎ目をふさいでるゴム製Oリングの総交換。
平成15年(2003年)車の530gバージョンは、コンデンサーの脇にリキタンがあるので、全部で9ヶ所です。
まずは、1つ目。
コンプレッサーの高圧側、コンデンサーに向かっていく出口の部分。
2つ目は、コンデンサーの入口。
要するに、ディスチャージ・ホースの両端です。
9
10mmのボルトをゆるめて抜いて、ホースを外す。
そして、ゴム製Oリングを外して、新品を装着するだけ。
エアコンのコンプレッサー用オイルを指で塗ってから装着するのは、エンジンオイル交換の時のオイルエレメントと同じです。
10
リキタン装着車(平成15年車)のゴム製Oリング総交換で、一番の難所はここ。
リキタンを出て室内に向かう「4番」は、まぁいいんですけどね。
問題は、コンデンサーを出てリキタンに入ってくる「3番」なのよ。
ここは、ホースではなく、アルミ製のパイプ。
それも、コンデンサー本体と一体になってるので、動かない。
下にもぐって、リキタンを固定しているボルト2本をゆるめて、リキタンを下に下げるのが、1つの方法。
(これは、スマイルツインの時にやった)
もう1つの方法は、コンデンサーを固定しているボルト3本をゆるめて、大きなコンデンサー単体を取り外す方法。
コンデンサー単体を取り外して超音波洗浄かけるつもりなら、こっちのほうがラク。
今回は、後者でいきました。
11
ヘッドライトを外して、矢印の方向に手を(工具を)入れたら、ラクにできたよ。
12
10mmのセミディープに、短いエクステンションをつないだら、届いた。
まっすぐに掛けることさえできれば、あとはゆるめるだけ。
パキッとゆるんだら、この工具3点の役目は終了です。
13
3番をチャッチャと素速くゆるめていくのは、このとても小さい板ラチェが便利。
アストロで見かけて、かわいいじゃん♩という気軽なノリで買っていたのが、こんなところで活きるとは。
14
3番と4番をゆるめても、それだけでは(コンデンサーと一体になってる)金属製パイプは動かない。
そこで、コンデンサー単体を固定しているボルト3本もゆるめて外します。
……と思ったけど、コンデンサーの左右を留めている2本だけでよかった気もする。
15
コンデンサーがある程度、グラグラと自由に動くようになったら、3番が浮き上がる。
コンデンサー本体を1cm持ち上げると、リキタンとの隙間も1cmできる。
4番のほうは、ただの自由なホースなので、とっくに抜けてます。
16
こんな狭いところでゴム製Oリングを交換するのはキツいので、コンデンサー単体を取り外したところ。
ほらね。
コンデンサーと一体になってるから、このパイプだけを持ち上げることはできないわけです。
17
裏側から見ると、ゴム製Oリングがあります。
これでやっと、3番も交換できました。
18
続いては、エアコンの配管がエンジンルームから車内に入るところ(出るところ)
コンデンサーで冷やされた高圧ガスは、細いパイプで車内に入っていく。
車内を冷やして出てきた低圧ガスは、太いパイプでコンプレッサーに戻っていく。
その細いパイプと太いパイプの間に、10mmのボルトがあります。
ここも板ラチェの振り幅が狭い。
というか、振り幅が狭いからこそ、板ラチェの便利さが活きます。
19
コンデンサー(と、リキタン)から車内に入っていく、高圧ガスの細いパイプのふさぎ目が5番。
車内を冷やし終わってコンプレッサーに戻っていく、低圧ガスの太いパイプのふさぎ目が8番。
車内側(バルクヘッド側)に見えている四角い金属が、エキスパンションバルブ(通称エキパン)です。
これは、車内から外します。
20
[PR]Yahoo!ショッピング
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク