スーパーコンデンサーを電車で充電する(4代目 RK5型 ステップワゴンSPADA)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
旅先での救急搬送と、東京に帰ってきてからの療養生活。
旅に出るちょっと前からだから、2ヶ月ぐらい?
東京から100km離れた月極駐車場ですっかり放置してしまった、4代目RK5型ステップワゴンSPADA。
いくら「のび〜太EX」を装着してるとは言っても、さすがにもう無理だろう。
だけど、バッテリー上がりを確かめてからJAFを呼ぶと、到着までの時間のロスがけっこう大きいんだよね。
助けていただく立場で、文句は言えないけど。
それで、念のためにスーパーコンデンサーを持って行くことにしました。
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初めて聞いた人もいるかも。
バッテリーが上がったクルマのエンジンをかけるための救援っていうと、誰もが思いつくのは赤と黒の太い、ブースターケーブルで救援車両から電気をもらう方法でしょ?
その後、リチウムイオン電池の性能が上がって普及すると、持ち運べる救援専用バッテリーみたいなのが出回ってきた。
だけど、リチウムイオン電池の宿命として、数年も経つと最大容量が減っていく。
(iPhoneやiPadと同じ)
そこで、スーパーコンデンサー。
ブースターケーブルにも、リチウムイオン電池にも頼らない。
それでどうしてエンジンがかかるのか?
昔々、フィルムカメラの時代の一眼レフのてっぺんに装着して使われていた、ストロボ(フラッシュ)のイメージ。
スイッチを入れると、キュイーーーーンという音がして、しばらく待つと、オレンジ色のOKランプが光る。
そこでシャッターを切ると、パッと光る。
(今の人は知らないかも?)
原理的には、それと同じみたい。
バッテリーが上がってセルが回らないとは言っても、まだ多少は電気が残っている。
それをかき集めて、瞬間的に放電する(セルに流す)ことでエンジンをかける。
こんな説明でいいのかわからんけど、私はそう解釈してます。
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バッテリー上がりでエンジンがかからなかったとしても、ちょっと電圧が低いぐらいなら大丈夫。
だけど、本格的にバッテリーが空っぽだと(電圧1V以下だと)使用不可。
何よりも安心なのは、リチウムイオン電池を内蔵していないから、何年でもずっと使えるという点。
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バッテリー上がりなんて、そう頻繁に発生するイベントじゃないし。
ましてや、「のび〜太EX」と「エコピュアEX 」を全車に装着した今となっては、過去の話。
基本的には、私はもう、バッテリー上がりからは解放されたのかな?と思いつつ。
だけど、東京の自宅の他にも、茨城県とか山梨県とか、京都にも月極駐車場を借りてまして。
あと、積載車3号みたいな大きいクルマのバッテリー上がりは、なかなか厄介だし。
それで、このスーパーコンデンサーを5個、持ってます。
2
でね。
療養生活を終えて、久しぶりに外出する日。
東京から100km。
2ヶ月ぶり(ぐらい)
おそらく、ステップワゴンのバッテリーは上がっている。
もちろん、現地のステップワゴンの車内にも、スーパーコンデンサーは積んである。
ちょっとセルがかからないぐらいだったら、スーパーコンデンサーでエンジン始動できるはず。
本格的なバッテリーが上がり(電圧1V以下)だったら、その時はあきらめてJAFを待とう。
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だけど、ここで思いついた。
そうだ、自宅にあるやつを持って行こう!
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その心は、JR常磐線の特急ひたち。
全席指定になってからの座席には、コンセントが付いてるんです。
スーパーコンデンサーは、クルマのバッテリーにつなぐ赤と黒のワニ口クリップだけじゃない。
USBポートがあって、コンセント(に挿したUSB充電器)からも充電できる。
もちろん、スマホ用の1A級ではなく、タブレット用の2A級を使ったほうが速く充電できるはず。
品川駅を出発して早々、すぐに満充電になって充電をやめたら、100km先に着いた時点で下がっちゃってそうだけど。
降りる時点で満充電になっていたら、月極駐車場まで歩いてボンネットを開けるぐらいまでは、もつんじゃないの?
少なくとも、その時点で空っぽになってるスーパーコンデンサーをつなぐよりは、エンジンを始動できる可能性は高いよね。
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というわけで、特急に乗り込んですぐ、コンセントから充電を始めました。
JRの技術者さん達、ケータイやタブレット以外の、こんな物の充電に使われるとは思ってなかっただろうな。
でも、結果的には一発でエンジン始動。
特急ひたち号のコンセント席のおかげで、命拾いしました。
3
翌晩、東京に帰ってきたら、テプラです。
今回の学びの1つは、USB充電だと100%まで約40分。
スタバとかなら、それほど気にならない時間だけどさ。
特急とか新幹線の車内、あるいは数百km離れた月極駐車場に向かう飛行機の機内で充電しようと思ったら、充電時間の把握は大事。
さすがに特急で片道100km、私の場合は品川駅や東京駅から充電を始めて、降りる直前まで充電しっぱなしにすれば大丈夫そうだけど。
降りる駅の40分から45分ぐらい手前から乗らなくちゃ、というケースも将来的にはあるかもだから、テプラで貼っておくことにしたわけです。
4
5個あるから、5枚つくった。
そのうちの1枚目を、まずは東京に持って帰ってきた1個に。
残り4枚を失くすのが先か?
残り4個に貼り終わるのが先か?
山梨にも行かなくちゃなぁ。
京都にも行かなくちゃなぁ。
でも、テプラ1枚のためだけに、わざわざ行くのもなぁ。
(そうしてるうちに忘れる、失くす、持ってきたつもりで東京に置いてきた、というのがお約束)
===
でも、このスーパーコンデンサーはお気に入り。
まずはこれを試してみる。
それでダメだったらブースターケーブルを。
スペック的には「最大7Lまでの乗用車」って書いてあって、軽自動車からステップワゴン、積載車3号(マツダのタイタンダッシュ)などでは、その便利さを確認済みです。
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案件とかじゃないから、他のメーカーのでも何でも、好きなものを買えばいいけど。
スーパーコンデンサー、今はそんな便利な物もあるんだよ、というお話でした。
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