
まず、マルクスの言っていることの適用範囲は、エルベ川というドイツの川より西に適用すると言っています。
ようするに、資本主義が根付いている土地での共産主義です。
これは、言ってみれば、資本主義を戒めるようなものでしょうか?
共同で農具を買い、みんなで使う。
最新の農具を買える、富裕層がその農具のレンタル料を不当に高く取るのを防ぐというようなことです。
日本共産党の主張で考えると、まず、「結」という日本の農村の概念があります。
これは、今日はだれそれさんちの稲刈りを村をあげてやったので、
次は、うちがみんなにやってもらう番だ。とか、
京都の遺産を守るために、一人抜け駆けで高層ビルを建てて、
利益に走るのをみんなで見張って抜け駆けを許さないとかそういうものです。
で、ロシア、アラブの共産主義はというと、
永久凍土で、砂漠で、農作物がとれないというような状態です。
この土地に税金をかけたいが、だれも土地を欲しがらない不毛の土地です。
だから、ソ連は無理やり土地を開発させてそこに人を送り込みました。
アラブは、神から与えられた不毛の土地から石油がでたので、逆に神に感謝しています。
最近はロシアも石油が出て、ソ連のような考えをしなくてもよくなりました。
それから、中国です。
土地を共産主義の考えに入れるということは、ソ連から伝わってきました。
しかし、中国は作物がとれる土地なので、詭弁という土地の分配が始まりました。
たとえば、100%の土地を所有する地主が、8人の小作を雇ってました。
土地は耕す人の為にという考えの元、分配が行われます。
本来なら、地主を含め9等分するのが普通ですが、
ここに1%の土地を所有するものも共産主義に参加します。
そうすると、101%の土地を10人で分配し、1%の土地を持つ者は、
耕してもいない土地をただで貰えることになります。
そして、地主は、まったく関係ない人に1割もの土地を与えなくてはならないのです。
すべてのものを平等に分配の概念は、次にこう進みます。
女子にも男子と同じようにブリーフを分配し、
男子にも女子と同じようにブラジャーを分配するようになるのです。
すべての人民が平等なのです。
煙草を吸わない人にも、吸う人にも平等に分配されるので、
吸わない人は、吸う人にいくらかで売るでしょう。
つまり、共産主義は、その国の土地、言語が変わるたびに、
意味も変わってきてしまっているのです。
共産党って嫌いでしたが、京都の話や結の話を聞いて少し見方が変わってきました。
医療でもアメリカ式のようにならないで済んだのは、共産主義者が無償で医療を施していたからかもしれません。
Posted at 2011/11/19 08:44:59 | |
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