
“山陰の飛鳥美人” 描いたのは誰? 亡命の高句麗絵師 高松塚のルーツ
髪を結い上げた貴婦人の赤外線写真(奈良文化財研究所撮影)
高松塚古墳(奈良県明日香村)の国宝壁画をほうふつさせる板絵が見つかった鳥取市青谷町の青谷横木(あおやよこぎ)遺跡。当時の都・飛鳥(同村)から遠く離れた日本海岸での発見に、研究者も興奮を隠さない。中国や朝鮮半島にも類似の壁画があり、山陰の「飛鳥美人」は東アジアに及ぶ壮大なロマンをかきたてる。
「古代の人物絵画が、高松塚以外に山陰にもあったとは」と話すのは、板絵を調査した百橋明穂(どのはし・あきお)神戸大名誉教授(仏教美術史)。女性像は高さ11センチと、高松塚壁画の3分の1程度しかなく、「絵も小さいし繊細さに欠けるため、直接の関連性はないだろう」としながら、表現方法に着目する。
古代の人物壁画は、5世紀の高句麗(朝鮮半島北部から中国東北部)や7~8世紀の中国・唐の古墳に多い。百橋氏は、人物が一列に並ぶ描き方は高句麗的で、衣装は唐の流行ファッションを取り入れたと指摘し、「大陸から山陰に渡ってきた渡来系豪族が、高句麗と唐の様式を融合させて葬送儀礼を荘厳にするために使った」と話す。
写真は、明日香へ行ったときに撮ったもの。
この写真の元絵と似てる絵が描かれた板が山陰で発見されたらしい。
で、記事の後半を読むと(関連情報URL)国府町で展示するらしいことがわかる。
最近、国府に興味あるからいろんな国府に行ってみたいな。
まぁ、鳥取にはそう簡単には行けないけどね。
Posted at 2016/12/16 10:18:50 | |
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