
東大寺東塔、南門も立派 八脚門、複廊構造…江戸時代の資料に一致
東大寺で見つかった東塔の回廊・南門跡=3日、奈良市
世界遺産・東大寺(奈良市)の東塔院跡で、鎌倉時代に再建された東塔を囲んだ回廊や南門とみられる遺構が見つかり3日、同寺と奈良文化財研究所、奈良県立橿原考古学研究所の調査団が発表した。
大寺院で用いられる「八脚(はっきゃく)門」と呼ぶ建築様式で、中央の壁をはさみ通路がある「複廊」が接続していたことが判明。調査団は巨大な七重塔にふさわしい構造としている。
奈良時代や鎌倉時代の塔の基壇が出土した地点から約30メートル南を調査した結果、礎石の抜き取り穴などを確認。鎌倉時代の瓦が多く出土したことから同時代の南門基壇と判明した。
基壇の規模は東西約16・5メートル、南北約13・2メートル。基壇上の建築物の柱間は東西3間、南北2間で、江戸時代の絵図「東大寺寺中寺外惣絵図并(ならびに)山林」と一致した。
同寺転害(てがい)門(国宝)などに代表される八脚門という。
南門の東西に接続した回廊跡の一部も確認され、穴の並びから複廊と推測。東西の門跡の一部も確認した。
東西両塔は奈良時代、大仏殿の東南と西南に創建された。東塔は高さ70~100メートルとされ、治承4(1180)年の焼き打ちで焼失。鎌倉時代に再建されたが、再び雷火で焼けた。
現地説明会は7日午前10時~午後3時。小雨決行
どこかの史跡見に旅行に行きたい・・・・
※平重衡の似顔絵
Posted at 2017/10/04 20:04:41 | |
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