
「朝鮮通信使」「上野三碑」が世界記憶遺産に
2017/10/31 10:07
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は31日(日本時間)、歴史的価値の高い文書などを対象にした「世界の記憶」(世界記憶遺産)に、江戸時代の朝鮮王朝が派遣した外交使節「朝鮮通信使」に関する資料の登録を認めたと発表した。
群馬県高崎市の古代石碑群「上野三碑(こうずけさんぴ)」も登録が決まった。
韓国・永川市で再現された朝鮮通信使の行列=共同
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審査を行った国際諮問委員会(IAC)の勧告を受け、ボコバ事務局長が78件の登録を承認した。「世界の記憶」の日本国内登録は計7件となった。
国内ユネスコ委員会が推薦した第2次世界大戦中にユダヤ人を救った岐阜県出身の外交官、杉原千畝の資料「杉原リスト」は登録されなかった。
朝鮮通信使は朝鮮国王が徳川将軍家に派遣した使節団。
対馬(長崎県)や江戸を経て、徳川家康が祭られる日光東照宮(栃木県)まで、一行が通った地域に外交文書や行列の様子を記した絵などが残っており、日韓の関係自治体や民間団体が共同で計333点の登録を申請していた。
上野三碑の(左から)「多胡碑」「金井沢碑」「山上碑」=共同
上野三碑の(左から)「多胡碑」「金井沢碑」「山上碑」=共同
また上野三碑は飛鳥、奈良時代(7、8世紀)に現在の群馬県高崎市に建てられ、国の特別史跡に指定されている山上碑、多胡碑、金井沢碑の総称。
681年建立の山上碑は完全な形で残る石碑としては国内最古とされる。いずれも漢字で刻まれ、東アジアの文化交流を示す遺産として同市などが申請した。
記憶遺産を巡っては前回審査の2015年、中国の「南京大虐殺」関連資料が登録されたことに日本政府が反発。
制度の改善を求めてユネスコ分担金の支出を一時凍結した。
ユネスコは次回の19年審査から、事実関係や歴史認識で見解の相違がある案件は、関係国からの意見聴取の手続きを導入するなど、審査の見直しを決めている。
宗義智の肖像画は、文禄・慶長の役に参加したので、今回は世界遺産に含まれなかったみたいね。
Posted at 2017/11/02 22:58:03 | |
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