
浦賀奉行所跡地を寄付 所有の住友重機、近く横須賀市に
2017年12月3日
黒船が来航した幕末、江戸湾の海防を担った浦賀奉行所(横須賀市西浦賀)の跡地が近く、所有者の住友重機械工業(東京都品川区)から市に寄付される。
三年後に迎える開所三百年の節目に合わせ、地元では奉行所の復元を求める動きも出ているが、市は「今後の活用については全くの白紙。地元の意見を聴き、検討する」と強調した。
奉行所は、一七二〇(享保五)年に伊豆下田(静岡県)から移設され、一八六八(慶応四)年まで浦賀港での船の積み荷検査や、周辺の沿岸警備を担当した。
一九六六~七〇年に住友重機が社宅を建設し、同社の従業員らが住んでいたが、主な勤め先の旧浦賀工場(浦賀ドック)が二〇〇三年に閉鎖されると、社宅も一三年に閉鎖。
今年六月に撤去工事が始まり、現在は更地になっている。
土地の広さは約六千七百平方メートルで、基準となる路線価で計算すると約四億円。上地克明市長が住友重機の別川俊介社長から寄付の申し出を受けたといい、年内にも正式に契約する。
奉行所の復元と、人口減少に悩む地域の活性化を目指し、地元の歴史愛好家らは昨年六月に「浦賀奉行所復元協議会」を発足。
会長で郷土史家の山本詔一さん(68)は「寄付は復元に向けた大事な一歩。地元でもあまり知られていない奉行所の歴史的な意義を広めていきたい」と語った。
一方、跡地は住宅密集地の真ん中にあり、道路も狭い。長年、近くに住む女性(68)は「この辺は空き地が少なく、ボール遊びできる場所がない。子どもたちが元気よく遊べるような広場になるとうれしい」と話した。 (福田真悟)
横須賀は家から見ると、正反対にある地域で行ったこともあまりない。
でも、ちょうど地方史の本を読み終わったし、整備されたら行ってみたいな。
Posted at 2017/12/11 10:47:27 | |
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