
2013年10月13日10:16
カテゴリ鶴岡八幡宮政所跡
「政所跡か保育園か」意識調査に爆発的反応(うちゅう保育園建設計画をめぐって4)
(10月13日)鶴岡八幡宮東隣の路地沿いの保育園建設計画で、「鎌倉時代の政所跡保存か(待機児童対策の渦中にある)施設建設か」の論議が高まっています。インターネット関連企業Yahooが10月8日から18日まで実施中の意識調査によると、12日までに20,000票を越す爆発的な数の回答が寄せられました。世界遺産登録で挫折したものの、鎌倉の文化財保存についての市民、国民の意識の高さを示すものといえるでしょう。
さまざまなテーマを取り上げたYahooの意識調査は12日現在で5720件実施されています。うち現在進行中の調査は17件にのぼります。「香川真司はマンUに残るべき?」、「羽田空港の国際線発着便、ANA優先は妥当?」など全国的に見て関心が高そうな設問と並んで、政所跡の保育園建設問題があります。スポーツ、エンターテイメントがらみのものが大半で、実施期間中のものとしては文化関連の設問は唯一でした。
設問内容全文です。「鎌倉幕府の政務をつかさどった鎌倉市の政所跡地に認可保育所の建設計画が浮上しています。跡地は国指定史跡鶴岡八幡宮の隣接地で(建設されれば)世界遺産登録再挑戦への障害となるとの指摘がある一方、待機児童解消(を優先させるべき)との声も上がり、是非をめぐって論争が持ち上がっていますが、あなたはどちらを優先すべきだと思いますか?」―――
12日現在、最新の中間結果によると、総数20,746票のうち≪世界遺産登録再挑戦を優先すべき≫は11,214票(54.1%)、≪待機児童解消を優先すべき≫は8,210票(39.6%)、≪わからない≫は1,322票(6.3%)でした。当面は≪再挑戦優先派≫が多いようですが、意外に接戦という印象です。半数以上が支持している現状を見ると、行政は一度白紙に戻して住民の意向を知った上で、改めて出直すべきなのではないかと思います。
基本的に世界遺産登録を一緒にした設問自体、結果に大きな相違をもたらしかねません。挫折して半年たった登録のことはさておいて、「文化財保存」として判断を求めるべきではなかったのでしょうか。「保育所は他の土地でお願いしますよ。歴史的価値のある場所じゃなくても、保育はできるでしょ」、「待機児童のほうが切実な問題ですし、もともと多くの寺社が幼稚園などをやっている環境なので、おかしくも何ともないと思います」と回答と一緒に送られたコメントを見ても、賛否両論あいなかばして鋭い指摘が目につきました。
なおブログ「鎌倉世界遺産登録を考える」は、イコモス勧告直後の5月1日に5,000件の大台に乗ったのに続いて、いつもは200件前後で推移しているアクセス(PV)数がYahoo調査が始まった8日に3,759件に達しました。Yahoo調査では保育園問題についてのブログにもリンクされており、何らかの関係があるかと思います。「文化財保全か、保育園建設か」の住民意識の混乱は、世界遺産再挑戦に対する市民、国民の困惑を示すものともいえるでしょう。
もう1つ忘れてならないのは、待機児童対策という国民が注目するテーマがからんだものとはいえ、「文化財保全」に多大な関心が寄せられた結果とも見られることです。行政や世界遺産登録推進協議会など関係団体は、18日までの意識調査の結果を真剣に受け止めるべきだと思います。
ちょっと長いですが、師走になっても決着が着いていないようなので、あげてみました。
中世の街の上に現代の街があるので、ちょっと掘ると箸やなんかが出てくるんですよね。
大体、考古学ってのは
①建物を作ろうとしたら、何かが出てきた。
②調査して、市指定、県指定、国指定に分ける
③分けたそれぞれによって建物の工期延長を決める(建てない場合もある)
ってのが多いのですが、今回は最初から何かあると解っている場所なのです。
俺にとっては歴史は大事ですが、待機児童問題の方が大切だと言う人もいるでしょうね。
あと、今年はこんなのもありました。
小田原城の池の遺構
歴史の解明ってのは、興味がない人には無いですからね。
しかも、同じ県だけど同じ市じゃないと発言権も限られますしね。
都知事選だって、俺がどうこう思っても都民しか選ぶ権利がありませんからね。
Posted at 2013/12/21 11:02:06 | |
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