
大山古道 住民ら整備
2014年10月31日
整備された大山古道。道幅は2メートル近くに広がり、階段状に丸太も埋め込まれ、歩きやすくなった(28日、伊勢原市で)
整備される前は、道幅が50センチにまで狭まり、雨の時には濁流の沢と化す箇所もあった(2013年5月)
かつて大山の参道や生活路として使われながら、すっかり荒れ果てていた伊勢原市の大山古道が、地元の住民有志の手で整備され、復活した。整備区間は土砂が流れ込むなどして特に荒廃していた約550メートル。重機で道をならし、足場になるよう丸太を埋め込むなどした。11月上旬には大きなベンチも4か所に設置する予定で、気分良く散策できる新たなルートとして話題になりそうだ。(中村良平)
大山古道は、大山の中腹を伊勢原市から秦野市にかけて走る県道・大山秦野線(全長4・9キロ)の一部。戦前までは、人の往来も活発で、花嫁が馬に揺られて峠越えする姿も見られたという。
しかし、周辺の国道や、ほかの県道が整備されたのに伴い、利用者が激減して荒廃。両脇の土砂が崩れて流れ込んだり、雑草が生い茂ったりしたまま放置され、「幻の県道」とも呼ばれた。
この古道に光を当て、改修しようと立ち上がったのが、秋季例大祭保存など大山阿夫利神社を支える団体「阿夫利睦むつみ」(会員約120人)のメンバーだった。これまでにも、関東大震災で埋没したと伝わる「禊みそぎの大滝」の滝つぼを掘り起こしたり、道しるべを設置したりしてきた。
こうした地道な活動が認められ、古道整備は、県や伊勢原市、地元の大学や交通機関などが共同で取り組む「平成大山講プロジェクト」の一環に組み入れられた。同プロジェクトは、大山一帯を横浜、鎌倉、箱根に次ぐ県内第4の国際観光地にしようという構想だ。
県と市から20万円ずつの補助金が出ることになったため、重機などを用いた本格的な整備が可能になり、阿夫利睦の磯崎敬三会長(71)ら8人が14~23日、古道の真ん中付近の約550メートルを整備した。
近くの林道を経由して重機を搬入し、道幅を拡幅。階段状の足場になるように丸太を横向きに埋設した。横向きの丸太には、雨水が流れ下り、地面をえぐってしまうのを防ぐ効果もあるという。うっそうと茂った雑草の刈り取りにも難渋したが、「生まれ育った大山への恩返しのつもりで取り組んだ」と磯崎会長は話す。
11月上旬には、古道の4か所に、10人前後で座れる長さ4メートルのベンチも設ける予定といい、磯崎会長は「材質はヒノキ。防腐剤を塗布し、大山の自然に調和させたい」と意気込んでいる。
2014年10月31日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
大山は、教科書で江戸時代に大山詣でとかで出てきたので地方の人も知ってるかな?
神奈川県の真ん中あたり(関東平野が終わって、丹沢山系に入るとこらへん)にあります。
去年はこの大山に紅葉を見に行きました。
今年は、高尾山(中央線の終点)に行きたいと思います。
Posted at 2014/10/31 09:13:56 | |
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