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だいぶ季節はずれのアップロードですが、毎年年末には、妻の実家のスペインのセビーヤに里帰りする際に、どこかで旅行しながら帰ります。今年2020年はドイツでアウトバーンでの速度無制限ドライブをBMW2シリーズで行こうかと思ってましたが、このコロナの状況でやむなくキャンセルしました。去年は、冬のフィンランドで北極圏ドライブしてきましたので、遅いながらもご報告させていただきます。
地球儀で糸を持ちながらヨーロッパまでの最短距離を見ていくと、フィンランドが最短距離となっています。ヘルシンキからマドリッドまでも飛行機が飛んでいるので、去年はフィンランドをベースに北東ヨーロッパを9日間旅行してきました。僕たちの興味は、ずばりドライブ・建築・デザインです。今回の旅行ではフィンランドの先住民族のサーミの文化もなまで見たかったのです。ただ、物価がすごく高いので、フェリーでエストニア1泊、およびヘルシンキ3泊滞在中は公共機関で動いていました。ヘルシンキから北極圏の入り口のouluまでは、ホテル代を浮かすために800キロを夜行バスで移動しました。ouluで今回のクルマのシュコダ(フォルクスワーゲングループのチェコの車でエンジンはワーゲンエンジン)のFabiaを3泊4日で借りて1200キロドライブしてきました。
最初にouluに着いたときは、暖冬で路面はベチョベチョでちょっとがっかりしましたが、郊外に出ると圧雪路になっており、フィンランドの建築家のアルバル アアルトの建物を見にいくのに、まずはスカンジナビアでのみ許されているスパイクタイヤの制動力をみるために誰もいない交差点で100キロで昔の日本のスパイクタイヤのイメージでフルブレーキとコーナリングを試したら、雪山に突っ込みそうになりました。スパイクタイヤとは言っても、ピンがガッツリと氷に食い込むようなタイプではなく、スタッドレスよりは幾分マシと言った程度のものです。郊外の圧雪路と凍結路で限界を見極めて、港のサーモン屋でスモークサーモンなど買い込んで持参したクーラーボックスに入れて出発です。Sodankyla、Kittilä、Ranuaに1泊づつしました。郊外の国道に出て驚いたのが、圧雪から凍結路なのですが、暗い道の上をだいたい100キロくらいで流れており、これをゆっくり走っていたらすごく危険だと思います。なだらかな丘が続く道で丘の向こうが見えないのにバンバン追い越していきます。最初はマジかよと思いましたが、ライトの反射を見て抜かしていることに気がつくと、みんなかなり安全な範囲で抜かしていて最初はついていきましたが、慣れてきたらこちらもどんどん追い越しかけていきました。だけど、皆様の運転が半端じゃなく、スピード競技の国だと思い知らされました。トナカイは要注意ですが実際に1200キロドライブして1回も見れずじまいでした。北海道のエゾシカは行動が読めないのでほんと怖いですが、道路でトナカイがどういう動きをするのか見ていないので報告できません。スペイン人一家の衝突した話を聞いていたので、絶対に旅行を中断したくなかったので、最高に気をつけていましたが、全く見なかったのは残念です笑。レンタカーのお姉さんの話では融雪剤として撒くのは日本と同じ塩カルのようです。
ouluで建築物を見たほかは、日本から持っていったスノーシューで森の中も探索したり、先住民族サーミの文化も紹介しているarktikumという博物館行ったり、クリスマス村行ったり、北極圏のスキー場行ったりして、かなりラップランド(サーミの居住地)を満喫しました。現地の人もかなり乗り物大好きで、おばさんがスピンターン(サイドブレーキかけて綺麗に小回りしていました!)していたり、スノーモービルの人と話しかけたらちょっと運転させてもらったりもしたり、人的にも面白くぜひまた冬の北極圏は行きたいです。競争心も旺盛で、国道それて山道走っていたら、下りで見通し悪いコーナーの手前で160キロまで出してかなりのブレーキングしている人もいたりで、ついてくのがちょっと怖かったくらいです。北海道や東北・信州方面の人なら運転は楽しめると思います。知らない土地なので、街中では標識に従って最高速度は守るようにしましょう。田舎の道では、レーダーの警告が出るGarminなどでのGPS持っていくことを強力にオススメします。基本的にはEUなので、7キロオーバーでオービスは光ります。ただ、スペインやフランスのように後ろから撮影するオービスは無いようですが、ちょっとした村の中の70キロに最高速度が落ちたところで、減速するのが遅れて10キロオーバーほどで光らせてしまいましたが、通知は来なかったです。
最後の日に、せっかくだからouluから150キロほどのスエーデンの国境の街に立ち寄って夕食を食べてから、レンタカーを返しましたが、スエーデンに入ると全く雰囲気が異なり、もっと西洋化されたスカンジナビアというか、建物も文化的にも全く異なる国でした。治安もフィンランドの方が圧倒的にいいように感じます。
あとはスカンジナビア半島を北上して、ノルウェーを抜けてバレンツ海も行ってみようかと思いましたが、バレンツ海は大西洋のメキシコ暖流が流れてくるので、北上すると逆に気温も上がって海も凍結していないので、ただスカンジナビアを縦断した達成感だけだと思い、やめました。
物価は高いので、スーパーで買ったもので朝食やランチは済ませたりすると安上がりになり、またガソリンスタンドにはピザやスパゲッティやケバブなどの普通のものが普通に美味しいのでオススメです。また、トナカイの肉は鹿となんとなく似ていて癖がなくておいしかったです。フィンランドでは、肉をフルーツソースで煮ていることが多いです。建物も、北日本と同じように実質追及の無駄がないデザインで、スエーデンとか南欧のような飾りもなく、わびさびがあり、とてもよかったです。北極圏のスキー場もサンタクロース村もヘルシンキも日本人が多いですが、俗に言う恥ずかしい人は見ませんでした。首都のヘルシンキは公共機関で動くことをオススメします。いろいろなデザインショップやら美術館、博物館も散らばっており、駐車場もなく、バスと路面電車で動かないと、逆に苦労します。ヘルシンキの港からは3時間のフェリーでエストニアの首都の観光都市のタリンも行けます。
雪道慣れているのなら、フィンランドの北極圏ドライブは最高に楽しいです!
ちなみにスペインでは、大好きなFIAT 500を借りてスペイン本土南端までドライブして来ました。フィンランドではみんな気をつけてぶっ飛ばしているので、スペインでは一方通行逆走してくるおばさんとか携帯見ながらフラフラしているクルマとか怖かったです。ま、その分流れも遅いですけどね。
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2020/10/26 14:31:25