急遽、大腸ポリープ手術してきたのでレポートしたいと思います。
内容に一部汚い表現がありますが、事が事なのでご容赦願いますm(__)m
長文です。
病院へ行くきっかけは断続的に続く血便でした。
元々「痔主」の自分は過去に似たような経験があり、またそれが切れての出血だろうと最初は様子見でした。
しかし、2週間経っても治らない。これは内蔵からの出血が疑われるので慌てて病院へ。
初回の問診で速攻で「大腸内視鏡検査」(お尻からカメラ)を命ぜられました。
そうなる覚悟はできていたので驚きませんでしたが、前日夜9時から絶食だけすれば良い「胃カメラ」よりもはるかに事前準備が大変です。
検査は翌日午前11:30からだったのですが、その日の朝6:00から制限時間2時間で「腸管洗浄剤」(下剤のようなもの)を一気に飲まなければいけません。コップ一杯を12分程度で飲み干す計算です。味はしょっぱいスポーツドリンクのようで、まずいです(・・;)
飲み始めて1時間以内に、今度は強烈な下痢状態になってきて数分おきにトイレへGO。
おしりからおしっこのようにどんどん出ます。それが飲み終える頃には薄い黄色の綺麗な便になり、洗浄完了です。車でいえばフラッシングオイルでしょうか(^・^)
まずこの作業が本当に辛かったです。最後の数杯は泣きそうでした。
そして定刻11:30から内視鏡準備。
まず肩に筋肉注射を打たれます。腸の動きを止める薬らしいです。
ちょっと痛いですが、量が少ないのですぐ終わります。
その後、5分ほど薬が効くのを待つ。副作用で唾液が出なくなって、口の中がパサパサしてきます。
ここで看護婦さんに「寝ますか?」(麻酔しますか)と聞かれました。事前にネットや経験者に聞いて調べていて、一般的には麻酔はしない(胃カメラも寝ませんよね)ので、そのまま受ける事に(これが後々後悔する事になる)。
次に着替えをします。お尻に「フタ」のついたパンツ(笑)と上着をはおります。
次はいよいよ内視鏡の待つ「処刑台」へ。緊張と不安はピークに達し気絶しそうになります。
何と言っても初、ケツカメラですから・・・(・。・;
先生の方へお尻出して体を少しくの字に曲げます。
入り口にゼリーみたいなの塗られ、「行くよ~」と気楽な先生。
次の瞬間、「ウゴッ!・・・グァァァ・・・!」とカメラが体内へ。いやまだこれはほんの序章に過ぎませんでした。その後体勢を変え、仰向けで足を組んだ状態に。カメラが進んでいき、大腸のS字コーナー、直角コーナー2つ、そしてバックストレート・・・(体のしくみのイラスト見ると大腸の構造がよくわかります)。ストレートはいいけど、コーナーが最高に痛く、苦しい!!体の中にエイリアンが入ったようです!!全身硬直!!しまった、麻酔かければ良かったと猛烈に後悔する。
看護婦さんがモニター見ながら、「はいもう盲腸到着したので、あとは戻りながら写真撮っていきますね~」と。「見えるから見なさ~い」と言われるも、そんな余裕は全く無し。
奥まで入ってしまえば、戻るときは辛くありません。だんだん楽になってきます。
しか~し、これで終わりませんでした。
お尻に近い出口付近でゴロリとしたポリープ発見!(;O;)
事前にポリープが見つかった場合の同時手術同意書にサインしていたので、そのまま切除に入ります。5mm以下ならそのままにして経過観察らしいですが、自分は1cm程度ありましたので即摘出。
それまで10分程度は経過していましたが、そこからさらに10~15分かかって切除しました。恐怖におののきながら先生の作業を見守っていましたが、現代医療に感心しましたね。内視鏡ってただのカメラじゃなくて、手術機材を通す穴がいくつかあって、そこから色々と出し入れしています。看護婦さんも手伝って、次々にまるで「メス」を渡すかのように指示に従っています。ポリープ切除は根元にワイヤーの輪を引っ掛けて、電機で焼ききっていました。この時「アース取ります」と言われて左足太ももにベタリと電極版。全身に電気が通るのかと思うと震えましたが、全く何も感じません。
ポリープを焼き切った後の止血はクリップ!これも内視鏡内を通して、「パチン!」「パチン」と結構な音出して作業しています。後は便で自然に流れるそうです。ナンなんですが、今の医療はすごい。
大腸には神経が無いらしく、ポリープ切除自体は何の痛みも感じません。
ただ、大腸内をカメラが通る時に痛かったです。何故だ?
術後は当然食事はできないので、その後3時間もかけて止血剤入りの点滴を受けました。
病院によってはそのまま一泊入院する所もあるようですが、私の所では日帰りです。
翌朝一でもう一度病院へ行き、血液検査と腹部レントゲンで出血有無の確認。
幸い、術後経過は良好だったので、念願の食事が許されました。
大腸内視鏡検査って、事前準備から終了まで本当に大変だったけど、一番辛かったのは「空腹に耐えた3食抜き」でした。点滴を大量に打っていたので体は元気なんですが、とにかく究極の空腹感で夜も眠れませんでした。
先程、久しぶりにご飯食べましたがあんなに美味しく幸せに食べたのは本当に人生初です。
後は、2~3日の自宅療養と1週間後のポリープ病理検査待ちです。
実は一番怖いのはポリープが「悪か良か」です。
ただ悪だとしても自分のポリープサイズ(1cm)程度だと完全に摘出できているので、さほど心配はいらないようです。
今回改めて気がついた事は「健康って大事だ」という事です。わかっていても、大丈夫だろうと自分に言い聞かせ、皆さんも無理したり、ドックをサボっていませんか?自分も今回病院に行く前に症状からネットで調べたら「大腸ガン」ばかり出てきて、本当に不安で辛かったです。そうなったら、当たり前の日常が全て無くなり、そのまま・・・という事まで考えました。こうして大好きな車いじりをして、みんカラにアップして皆さんと交流してとか、仕事も勿論ダメになる、お金も無くなる、子供達は・・・と考えましたね。40年間生きてきて初めての感情です。車を買った!インチアップして嬉しい!なんて自分の命あってのものです。そう考えると趣味なんてなんてちっぽけなんだろう。そう思いました。
すごく重い話になってしまい恐縮ですが、病気は本当に他人事ではありません。自分もそうでしたがなってみないと自覚できません。皆さんも健康には十分留意され、会社で決められている毎年の健康診断を受け、該当の方はドッグも必ず受けて下さい。今回私が受けた大腸検査は実費オプションだと思いますが、定期的に受けた方が良いです。症状が出てからでは遅いです。
自宅療養もヒマなので、こうして長文になってしまいました。
ゴメンナサイm(__)m
長い長文、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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Posted at
2012/12/13 11:42:16