こんにちは、出江です
3/24にtoredembarra の宿に帰還してから、やるべきことは膨大でした。
特に重大なこととしては、
トレノの冷却水漏れの修理
バイオレットのデフの修理
熟練の技術と知識が必要で、東京大学のメンバーのみで立ち向かえることではありません。
3月初めに車両をベルギーに運んでから一度ご帰国なさった草加先生が、3月末に再び合流することになっており、先生を待つことになりました。
それまでは荷物の整理やオイル交換、ラリーコンピュータの改良などの作業に、分担してとりくみました。
ここでもう一つの問題となるのが、多くのものが帰国しなければならないということでした。
サンレモのラリーは今年は4月に開かれました。4月、そう、新学期が始まってしまいます。多くの者は日本にいなければなりません。
欧州に残るメンバーは、大学院生のため融通がきく大野さん、無理矢理融通を利かせた(笑)出江、それに講師の吉野さんと草加先生の4人となりました。
日本に帰った者たちが多くのPCによる作業や手配を請負い、出江と大野の二人が実働隊として車両の整備、現地での交渉などにあたりました。
バイオレットのデフはベルギー後の移動でたびたび異音がしており、問題となっていました。
移動の途中デフオイルを交換してみたところ、金属粉がでてきており、早急な対処が要求されました。
大野さんと吉野さんの二人で、限られた工具でなんとかデフを分解してみたところ、10円玉ほどのサイズの薄い輪っか状の金属片がでてきました。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/008/186/640/e8a7d14649.jpg)
デフの中のベアリングと、デフのケースの間の結合部が破損したようでした。
この時点で修理は断念され、草加先生がお持ちになるデフに交換することになりました。
29日に草加先生が合流し、デフの交換作業に取り組みます。これが終わればバイオレットはOKです。
続いて、あちこち補修してもなかなか収まらないトレノの冷却水漏れの問題です。
改めて冷却系に亀裂などが探してみますが、なかなか見つかりません。どんなに探しても見つかりません。これは、、、
エンジンの中に漏れている?
大変なことです。エンジンも交換しなければなりません。
替えのエンジンなんてどうやって用意するんだ、と思われるでしょうが、実は持ってきていたのです!
富山のネッツトヨタさんに提供していただいたトレノの替えエンジンです。この時は本当に救世主のように見えました。
30日にはサンレモでトレノのコドライバーをしてくださる永井さんも合流し、5人がかりでエンジン交換の作業に取り組みます。
永井さんには、大会前にちょっとトレノの調子を確認していただくぐらいの予定だったのですが、大変なことになってしまいました。
平行して、ラリーコンピュータについても確認していただきます。
東京大学メンバーの3人が開発してきたこのラリーコンピュータですが、皆帰国してしまったため、最後のソフトをハードに入れる作業、距離の補正をとる作業を僕が引き継ぎました。
操作性を確認していただき、ご指摘いただいた問題点を僕から日本の開発者に説明し、日本の開発者が改良し、また確認していただき、のループです。
この時期、ヨーロッパはイースター休暇にわいていました。torredembarraにも、リゾートを楽しみにきた人が多くいました。
この時期のこの辺りは本当にいいところです。
しかし、イースターも青い空も海も浜も僕たちには関係ありません。多くの店が閉まってしまっていることにこれまた苦労しながら作業を続け、なんとか出発前日にエンジン交換が完了しました。
翌日4/2からサンレモに向けて移動です。これについてはまた次の記事で。
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Posted at
2013/04/15 18:26:20