走行距離にして500kmも走ってないと思う。
今回は80kmほどのドライブ。
ある程度山道もあり。
体調的にかなりインフォメーションをつかめたので乗り方をよく考えてみた。
なんだかんだでFRも少しは乗ってきたことがあるが、基本的にスポーツ走行はFFばかりの体験。
リア駆動の乗り方自体が意識としてあまり無い。
一番近い経験では、キャブオーバーのディーゼルターボのボンゴ。
ダブルタイヤで荷物満載やったし、速度は出さんからリア駆動感はあまり感じられない。
空っぽの時はトルクもあるので多少の押し出し感はあったけど、着座位置と重心が前になっているので、操舵感は低くて楽しめる感じでは無かった。
まともなFRではダートで86を多少振り回した程度。
カートも経験したが、乗り方が全然わからなかった。
昔乗ったことあるセダン系では、リアの沈み込みくらいしか感触として違いが判らなかった感じ。
S2000の経験が一番スポーツ走行に近かったけど、ただただ怖かった。
FFでもリアタイヤ使って走るほどやれてないので、レベルは低いわけやけど、だからこそリア駆動がなかなかに怖い。
FFが扱いやすいってことがリア駆動に乗るとよくわかる。
引っ張る安定性と押し出す安定性の違い。
FRばかりやった時代の人が、荒っぽい運転になるのが非常によく分かった。
押し出さないと曲がらない感じだから、アクセルでグイっと曲げていく、そうやって曲がるのが気持ち良いから、逆ふりとかしていきっておかしな走りになっていく人がいそうって思えた。
本人は楽しいが同乗者は酔うってやつ。
雑なハンドリング、雑なアクセルワーク、雑なブレーキングが激しく走っているような錯覚に陥る。
そうしないとキビキビ走ってる刺激を感じられないからだと思った。
そしてそういう走行はちょっとしたことで破綻しやすいと。
雨降りなんかやと即スピンするだろう。
ちょっと滑ったり、逆ハン切ったりしてるうちにハーフスピンしだしてドリフトの真似事になっていく。
それだけでなんか走ってる気になって調子に乗ってしまうんだろうなと。
そういった世代の人の運転で酔わなかったことは無い。
FR乗ってる人はFFに乗ると怖いと感じる部分も多いだろう。
FRでスムースな運転が出来てたらFFの安定感でも問題無く乗れると思うが、乗れてなかった人が運転するFFは安定感に乗せられているだけになるので、やはりスムースではなく、重量バランスが悪くなった分、ぎくしゃくしてる感じがある。
アイはRRに近いMRで背も高いしホイールベースも長いので独特なフィーリングがある。
操舵が非常に軽い。
AW11に乗った時も思ったがリアに重量があるとこんなに軽いのかと。
ミニカと同じタイミングでターンインすると、初期フィーリングが軽いのでハナがスッと入る割には、ホイールベースが長い分リアはついてこずに思ったラインよりもかなり緩く入っていく。
だからといって、ステアリングを増し切りしていくと腰砕けなコーナリングになり、揺れ戻しも大きく、曲がるたびにふらふらすることになる。
足とタイヤが多少硬いので低走行時は余計にふらふらする。
足が柔らかくても腰砕け感と、揺れ戻しはさらにひどくなりそうだが。
思ったよりも緩く曲がるので、車体半分くらい早く切り始めたとしても、初期の切れがありすぎて修正陀が入り、コーナーでふらふらすることになる。
とにかくスムースにワンコーナーで荷重が半回転しない。
こんなに曲がらないはずはないって感じ。
ホイールベースが長いにしても、曲がらなさすぎ。
タイヤが純正の時は前が負けてたのがわかってるけど、今は踏ん張ってるので問題無い。
ふらつくのは安定して舵に荷重がかかってないから、荷重変化があるからだと思われる。
フロントエンジンじゃないので、安定して荷重が無いから、フロントの荷重変化が大きい。
ブレーキングからターンインすると最初は荷重が効いているだめにキレがあってハナが入る。
スポーツならクリッピング迄突っ込んでいく感じになるが、通常走行だとして、手前でブレーキリリースすると、フロントが浮き上がり、同じ陀角だと走行ラインが膨らんでいく形になる。
なので曲がりにくく感じる。
後から修正陀を入れる形になり、立ち上がりでふらつくことになる。
そういうラインを想定して切り込んでいっても、やはり腰砕けのラインでしか走れない。
安定した陀角を出すのは前後のタイヤがバラバラの仕事をしているだけに、仕事のバランスを合わせてやる必要があるという感じ。
FFは操舵も駆動も前だけで行っているので、意識としては前だけで何となく走れるし、クリップ迄丁寧に突っ込んで、向きが変わったらアクセルオンでイージーな走りが出来る。
速度レンジが上がってくるとリアタイヤの動きにかなり左右されるが、基本体にフロントに追従させるようなイメージで走るので、基本的には変わらないと思う。
FF乗ってるとクリッピングすぎる前からアクセルオンにするのがちょっと怖い。
デフが入ってると早めにONして巻き込んでいくのが楽しくなってくるが、通常はだだ内側が空回りするだけなので、非常に安全設計になっている。
デフはいるとアンダー出やすくなったり、じゃじゃ馬噛んでるけど、基本的にはやはりアンダーだけ気を付けて、向きを変えたらGOGOで、リアが多少滑ろうとGOGOしてたら安定志向。
ターンインしたときにノーズダイブしているから曲がりやすい。
クリッピング付近では横荷重に移行しておきたい、加速ラインに乗ったらリア荷重になっていく。
問題はクリッピング付近に至るまでの荷重変化。
車の動きは加速、減速、旋回を組み合わせて荷重移動させる。
走行を安定させるには、前後左右の荷重をスムースに移行させる必要がある。
ターンインからフロント荷重が抜けすぎるので安定しない。
ブレーキを残せばよいのか。
そうなると立ち上がりまでに相当減速してしまって、もっさりし立ち上がりになってしまう。
侵入スピードを上げて、クリッピングを奥に取っていく方がいいのか。
そうなってくるとノーブレーキ走法みたいになってきて、危なっかしい。
残すは、クリッピングよりも速くアクセルを開けるという選択肢になる。
リア荷重のトラクションを生かせば、早めのアクセルONが可能になる。
FFにおけるリアタイヤは転がってついてきてる感覚だと、フロントで突っ込んでいったら自然にリアタイヤはついてくるので押しも引きもしないわけだ。
リア駆動でツッコんでる状態やと、転がってるいてきてるよりはエンジンブレーキがかかって引っ張ってる状態になっているということ。
ターンインしたときに自然に横荷重に移行せずに妙な切れ込みするのは、フロント荷重が無いのと
、リアが転がってこずに減速しているからだと思われる。
エンジンブレーキがかかっている状態は駆動方式で安定感がかなり違うということ。
前かきやと、ブレーキリリースしてもフロントブレーキの方がもともと強いので少し残すのと同じ状態に移行して、ぎくしゃくしないイージーなドライブとなる。
リア駆動はブレーキリリースでフロントが抜けてラインが多きくなる、リア駆動にはエンジンブレーキがかかり、サイドを少し引きずっているような感じというか、ブレーキがかかっているだけにラインは小さくなる傾向になる。
それが相殺されていると癖が無く曲がれる車になるんだと思う。
リアが減速時に回転差を吸収しないとブレイクしやすく、リア駆動のLSDは減速側でも利かすことでドリフトしやすくなるということやな。
もちろん加速側でもブレイクさせやすくしているので、パワーオンでリアがスライドするわけだ。
MRレイアウトやとフロントの抜けがとにかく大きい。
それでいてリアが引きずることになるから、ターンイン時の初期姿勢の切れがあることになる。
その後の姿勢移動が作りにくくぎくしゃくするというわけだ。
リアが重いから、リアが駆動してるから、リアを中心に考えないと駄目なんだと。
ブレーキで奥に突っ込む形はどうしても荷重変化が大きくぎくしゃくする。
奥へ奥へやってもツッコミ重視のFF走りになってしまう。
逆に手前手前で考える。
クリッピングは手前には持ってこれんけど、姿勢つくりを手前に持ってくる。
リア駆動のトラクション、リア荷重のトラクションを生かして、アクセルを早く開けられるという部分で安定させる。
FRならば、FFよりも少し早いタイミングで開けたら、パワースライドしながら立ち上がるイメージだろうか。
フロントの曲がり過重と相談しながら、リアをブレイクさせないように走る。
フロントが暴れるかリアが暴れるかのバランスを両立させて走るのがだいご味で、最初に話した通りに、荒っぽい運転になりがちになっていくのではないかと。
楽しいけど速く走らせるにはかなり難しい。
軽量級ではFFの方が速いということで結果も出ている。
重さの分でも有利やろうけど。
排気量が上がると重さのバランスもあってか、パワーが上がるとリアでしかどうしようもなくなってくる部分があるんやろう。
電子制御された4輪が速いのは言うまでもないが。
リアが重い車はフロント抜けが大きいから、FRよりもさらに早く曲げの姿勢つくりをするとよいのではないかと。
基本的には陀角を変えずに一発狙ったラインで修正陀を出さずにスムースにワンコーナーを終えたい。
FFよりも操作ポイントをどんどん手前に設定する。
直線でしっかり減速するが、丁寧にブレーキ残しながらターンイン。
そのままでは最初の切れがありすぎてインにぶつかってしまう。
そこでリアのブレーキを解除することで安定して横荷重になるようにする必要がある。
なのでアクセルオン。
走行速度に見合ったアクセル開度だと前にも後ろにも行かず、横荷重が安定する。
脱出ラインが見えたらアクセルオン。
でスムースに荷重移動が可能になる。
FFではやってなかったような位置でアクセルオンするので、なかなか体が覚えてくれない。
FRだとリアで押して曲げるというのがわかりやすいだろう。
重心は前にあり、前を何処から押すのか、基本的にはアウトにはらむので、押し出し角度が付き過ぎなければ押し出しやすい。
ドリフトコントロールがしやすいのもFRレイアウトが有利ってのは、そこにある。
MR、RRはリアのトラクションがしっかりしているが、破綻するとすっ飛んでいくというのがよく分かる。
純正タイヤがフロントを弱くしてそういった特性が出ないようにしていると思われる。
押し出すように曲がっていくのは同じでも、破綻速度がものすごく速い。
車体の中心なら独楽鼠のようにスピンするという。
リア中心やとリアを中心にフロントが振り回されるように回るはずだ。
ゲームとかだとそこまで実体験の感触は味わえない。
最近のは再現性も高いやろうけど、実物のフィーリングや荷重がわかるわけもない。
わかったうえで再現されてるゲームを触ると、違いにこだわった仕様が新たな面白さを感じさせてくれる。
アテーサの加速とか独特やな~とか。
まとまりのない話だが、とにかくリア駆動の車は乗り方が楽しい反面、難しいということかな。
長距離だと駄目な人の運転は相当につらいはず。
安定性のある4輪駆動なら、車なりのドライブになるはずなので、ドライバーのおかしな操作を受け付けずらいのではないかと思う。
自分は速い云々よりもスムースな運転を突き詰めていけば、結果的にスピードが付いてくるというありかたで考えている。
通常運転がスムースにできなければ、速度域が上がったスポーツ走行をしてもめちゃくちゃになるんだろうなと。
いつでも冷静に車の状態を把握することは、異常トラブル回避にもつながるし、悪天候時の操作性にも影響する。
ちょっとしたことで破綻するかどうかは、日頃の積み重ねだろうと。
実際、トラブルは周りからやってくる。
飛び出してきた子供の自転車も轢かずに済んだり、とんでもないラインではみ出してくる車を回避したり、落下物をよけたりと、巻き込まれずに済んでるケースが多々ある。
フルブレーキなどは負担からフィーリングつかんでないと、止まれるかどうかなど判断すら出来ない。
中途半端になる可能性もあるもの派の県ではあるけど、パニックブレーキを前提にした運転等のはどうかと思うしな。
出来ることはやって自衛をしておきたい。
濡れた広間があったのでグリーッと回ってみたが、低速だとアンダーが出る前にリアの内側が鳴りだして、リア駆動感が軽ながら出せたのは驚いた。
リアはほんとに重い。
かるいFFからしたら、とんでも無く重い。
クルーッと曲がってサイド引いたくらいでは全くブレイクしない。
結構な前過重で下り坂などでやっとキューッと利かせられるが、とてもじゃないが、曲がりながらやったらすっ飛んでいくくらい、リア寄りに荷重がかかってるのがよく分かる。
雪路面では低速で走るだけでリアが常に振られるスリックカートみたいになるのかな?
スポーツカーじゃないので背が高いってのもまたまた運転のしにくさがある。
癖の塊のような車やで。
アイミーブは重心がかなり下なので、リア寄りでもないやろうし、非常に安定していたと思う。
近くでロードスターレンタルできるし、しっかり把握してから体験してみたいな。
BRZにも乗ってみたいかも。
次はFRを検討してみようかなと思えるようになってきた。
って話。