キッカー ZX-460 修理っ!
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
先日逝った お気に入りのZX460アンプ…(>ω<)グスグス そのまま、壊れたパワートランジスタとエミッタ抵抗を換えてもダメなのは解っているが…とりあえずお勉強の為、修理を試みた(・ω・)ヾ
写真は、ダメになったパワートランジスタ2個(1ペア)と、過熱して変色したエミッタ抵抗(デカい抵抗)。左の抵抗は、スーパー過熱して基板を焦がし、半田が溶けて基板から抜け落ち…アンプの中に転がっていた(×ω×)っ
2
使用されていたパワートランジスタは、海外製の TIP35CとTIP36Cのペア。4チャンネル分で4ペア…8個使用。今回飛んだのは、1ペアだけ。
交換するとなると、このトランジスタのコンプリメンタリペア(PNPトランジスタとNPNトランジスタの、特性が揃ったペア)を手に入れないとならないが… 何か 俺には無理な感じ(TωT)ヾ 互換品の情報も無し…
あちこち探して、国産品の適当なコンプリメンタリペアを購入。4ペアのうち 1ペアだけを全く別のトランジスタに換える訳にもいかず、全てのパワートランジスタを換える事にした(・ω・)ヽ
まず、逝ったチャンネルのパワートランジスタを交換、エミッタ抵抗をセメント抵抗に換えた。試しに電源投入すると、アンプから「キュイ~~ン」という発振音がしてパワートランジスタが異常過熱(―ω―)っ ダメダコリャ~
3
ただ…何故か、過熱したのは 別チャンネルのトランジスタペア。今度は、そこを換えてみた。そして電源投入→キュイ~~ン(―ω―)ヾ
…今度は まだ換えていない他のトランジスタが過熱…(?ω?)ヽ 結局、全てのパワートランジスタペアを交換(―ω―)っ そして…2チャンネル分のエミッタ抵抗4個を セメント抵抗に換えた。
また電源を入れると… 今度は発振しない! 治ったのか~?
……と思ったら、最初に換えたパワートランジスタが過熱→「キュイ~~ン」(;ω;)(泣)
調べてみると、どうやら自己発熱のループが起きているような感じ(―ω―) 基板を見ると、各チャンネルに1個、パワートランジスタに寄り添うように付くトランジスタが… これが熱を感知し、電流を調整しているのか?
ここまでの修理は、基板をアンプの匡体から外しての作業。匡体に付ければ 発熱ループを熱感知?トランジスタが止めてくれるかも… と思い付き、アンプ匡体に基板を組み付けた。
そして、電源オン!
…発振しない♪ 異常な過熱も無い。何か知らんけど治ったのか??
…数分後… …キュイ~~~~ン… (>ω<)(滝汗)
一旦電源を切り… このまま調整をしてみる事にした(―ω―)ヽ
「バイアス調整」という調整。初めてなので やり方をググり、何となく解った気になったので挑戦(・∀・) やり方は、エミッタ抵抗の両端電圧を測り、流したい電流になるように調整トリマーを回して行う。
既設のエミッタ抵抗は「赤 赤 銀 金」。これは…0.22Ω(・ω・)っ 仮に換えたセメント抵抗(5W)も同じ抵抗値にしてある。流す電流は…50mAに決めたので、0.22Ω×0.05A=0.011V つまり、エミッタ抵抗両端で 11mVになれば良いという事~(・ω・)オームの法則♪
まずは…無事だったほうの2チャンネルから調整。こちらのエミッタ抵抗は0.2Ωなので、10mVに調整する。初期測定値は6mV…トリマーを回して、10mVに♪ そして 隣も同様に♪
次に 今回逝ったチャンネルを測定。…いきなり30mV以上の数値が~(>ω<)っ少し回すと数値がガクンと下がった。そこから少し戻しても数値は極端に変わらず、どうやら、トリマーの接触不良だった模様。接触不良→バイアス電流過多→トランジスタ破壊→抵抗異常過熱 だったような(―ω―)ヾ
4
トリマーを…全部交換。このアンプはかなり型が古い。おまけに初期型。使われているトリマーは密閉型ではないし 買う前に修理店で回されているかもなので、接触不良が起きても不思議ではない(―ω―)っ 既設と同じ2kΩの半固定抵抗に交換~(`・ω・´)b
これで 原因が判った(と思う事にした)ので、新しいトリマーでバイアス調整を済ませ、エミッタ抵抗として仮に入れていたセメント抵抗を 3Wの金属皮膜抵抗に交換した(^ω^)♪ オフセット調整(スピーカーへの直流電圧漏れを抑える調整)は 今回は出来ないが…スピーカー端子のDC漏れは いずれも0.5mV以下だったので、これで良い事にした(・∀・)ヽ
バイアス調整は 4チャンネル全てで行うが、なかなか決まらなかった(―ω―)ノ 順番に合わせていっても、他を調整すると 先程の調整がズレる…の繰返し。アンプが暖まるとまた数値が変わり、しばらく放置しても また変わる(TωT) 全てピタリと決めるのは無理なので 結局大体のところで妥協し、トリマーに塗料を塗って固定した(―ω―)っ
しばらくエージングして異常が無いのを確認し、ランサーに車載♪ 1時間ほどガンガン鳴らしながら走り、異常無しを確認(^ω^)♪ まだ音が少し変だが、抵抗やトランジスタが新品で あちこち半田直しもしたので…しばらく鳴らせば治る…かな? …切実に治って欲しいんだけど~(>ω<)っ
5
使用したパワートランジスタ。サンケン製 オーディオ用コンプリメンタリペア、2SA1386Aと2SC3519A (・ω・)っ♪ ノーマルと増幅率が結構違うが… とりあえず普通に鳴りました(・∀・)っ♪
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