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ヴェゼルの希少グレード、ガソリンSに試乗してきました。
電子パーキングやブレーキホールドといった快適装備はそのままに、
パワートレーンは1.5Lガソリンエンジン+CVT。
以前試乗したハイブリッドモデルより快適そのものでした。

CVTを嫌う人もいますが、いい点もあります。
スムーズな加速、幅広い変速比、そして個人的に一番いいと思うのが、
どんな速度でも最適な変速比を選んでくれることです。
例えばUC1インスパイアの場合、58km/h位で5速に入るんですが、
往往にして55km/h位で走らなくてはいけない時があります。
こういう時、もどかしいんですよね。
その点、CVTならそのもどかしさはありません。

逆に気になった点はヘッドレストとアイドリングストップです。
例のごとくヘッドレストは前傾しすぎて後頭部を押されます。
オデッセイみたいに調節機能が欲しいです。
ブレーキペダルを離すとブレーキホールドは作動したままですが、
何故かアイドリングストップは解除されてしまいます。
アイドリングストップとブレーキホールドの連携が悪すぎます。

気になった点は上記2点くらいで、クルコンや車速連動ドアロックなど、
快適装備は満載で、後席もインスパイア並みに広く、
かなり満足度の高い一台になっていると感じました。

ちょっと期間があいてしまいましたが、ホンダヴェゼルの試乗記をレポートしたいと思います。
比較対象は価格帯が全然違いますがCT200hで。

ホンダヴェゼルHYBRID X FF。
1500cc＋モーター、７DCT。価格235万円。

外観
ヴェゼル 　　　 全長4295×全幅1770×全高1605 重量1300
CT200h 　　　 全長4350×全幅1765×全高1460 重量1440
フィットの派生車種と言っても大柄です。
CT200とほぼ一緒。実際街中で見てもかなり大きいです。

内装
左右席を隔てるセンターコンソールが特徴的です。
エアコン操作部もかなり奇麗です。

ドラポジ
ペダル配置はまずまず。
センタータンクレイアウト車にありがちなシートスライド量の不足もありませんでした。
ハンドルもチルト&テレスコピックを装備。

エンジン、モーター
ヴェゼル
　132PS/6600rpm
　15.9kg/4600rpm
　　システム出力152PS　
CT200h
　99PS/5200rpm
　14.5kg/4000rpm
　　システム出力136PS
数値の通りCT200hより力強いです。
ただ、フィットよりましとはいえ以前ギクシャク感があります。
厳密に言うと１速から２速へのシフトアップがスムーズにいかない時があります。
燃費は13.8kmとあまり良くありませんでした。

ミッション
ホンダ独創のモーター内蔵７速DCT。
１速をモーター発進とすることで、DCTの弱点の発進時をスムーズに。
スポーツモード時は２速発進となり、半クラを使用するのも面白いところです。
マニュアルモード時はシフトダウン時にブリッピングしてくれるので、楽しいです。
一見理想的なトランスミッションですけど、現時点では洗煉不足です。
何か危うさを感じさせます。

乗り心地
全体的に固めです。スポーティーと言えばスポーティーですけど、
しなやかさにかけます。

ステアフィール
戻りも良くFFらしいフィーリングです。

ブレーキ
トヨタのハイブリッドシステムに比べてブレーキの癖は少ないです。
標準装備のオートブレーキホールドは停車中でもブレーキを踏んでおかなくても良く、
疲労低減に大いに活躍してくれると思います。

後席
大柄な車体だけあって後席もかなり広々しています。

荷室
バッテリーがある分深さはありませんが奥行きはかなり広いです。

装備
オートブレーキホールド、電子制御パーキング、プリクラッシュブレーキ、
車速感応ドアロックなど値段の割にかなり充実しています。
電動パワーシートがないのがちょっと寂しいですね。


総評
フィットハイブリッドはちょっと魅力に乏しかったですが、
ヴェゼルはかなり魅力的にうつりました。
やはり先進装備の数々がこの価格帯の車に付いたのがとても大きいです。
反面、加速や乗り心地はまだまだ熟成の余地ありと感じました。
今後の改善に期待したいです。
てゆーか、ガソリンモデルの試乗車にも乗ってみたいけど、ないんですよね。