モンベリアール駅に着いたバスは6番乗り場に止まります。駅に着く前、高速道路を走っていた時に、工場から出て行く車載列車。駅に着いてもまだ走っていました。時速30キロくらいでしょうか?ゆっくりと通過していくこの列車。いつまでたっても終わりません。日本でもトヨタとかホンダとか…工場からはこんな感じで出荷されるのでしょうか??長さが数キロ?ありそうな車載列車を見るのは初めてでした。
モンベリアールの駅前に立つと、目につくのが目の前の丘に立つモンベリアール城。この城は古くて由緒正しいお城なんだそうですが、この街は観光地ではなく観光客も全然いません。こんな小さな地方都市にさえお城があるというのが、フランス観光の奥深さだと思います。
6番のバス停に着くと、モンベリアール駅は目の前。そして反対側にバスターミナルがあります。バス乗り場で時刻表を見ていると、近くにいたお爺さんが仏語で何か言ってきました。ここで必殺の呪文を唱えます。「みゅぜ ぴゅじょ?」すると爺さんは凄くニコニコしながら「あそこだ、あのバス停から出るよ」と言って(たぶん)、背中を押してくれました。モンベリアール駅からは2,3,7,10番のバスが博物館を通ります。概ね15分間隔で出ている感じでした。
バスに乗って運転手にまた呪文を唱えます。「みゅぜ ぴゅじょ?」すると運転手の兄ちゃんは「何?プジョー博物館に行くの?よし、そこに座れ、着いたら教えてやるから!」って言ってくれました(たぶん)。駅から8個目のバス停で、バス停の名前は「Musee Peugeot]です。バスが着くと運転手は「そこ、信号渡って左が博物館だからな!」って教えてくれました。
フランス人は観光客に対して冷たい。そんな評価が一般的です。しかし、フランス人に、カタコトのフランス語でフランスの事について聞いてみると、とてもフレンドリーなんです。「そうだろ、イギリスもドイツも、フランスには敵わないよな!?」とでも言いたそうな誇らしげな態度です。そして、「クルマはやっぱりフランス車が最高だよな!?」って言いたげでした。良くも悪くもフランス至上主義ですが、フランス車のメカニズム、デザインの個性は現在においても認めざるを得ません。
さて、musee peugeotのバス停に着き、運転手にメルシーと言ってバスを降ります。すぐに博物館の入り口が分かりました。
不覚にも、博物館に着いただけで感激してしまいました。このブログはサラッと書いてますが、情報の少ない都市、マイナーな博物館、よく分からない交通機関…実際にはフランクフルトからバーゼルに行ったのち、ローカル列車で行く予定が、バーゼル駅での切符購入に手間どって発車時刻に間に合わず、急遽TGVの切符を購入。辿り着いた…といった表現がぴったり。こんな苦労をするなら、詳細に、次の旅行者の為に記録に残そう。そんな気持ちでこのブログを書いています。
ついに聖地の門をくぐりました。博物館の駐車場で感激の涙を流しているのは私くらいのもの。ここからプジョーの最深部に突入です。
ここから先は、行った人だけの秘密♥
306はマキシが展示、406はあの滑空可能な翼の付いたTAXYが見れました。
車以外にも工具から調理器具からミシンに農耕具まで。
とても楽しい時間を過ごせました。
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2016/01/17 00:24:55