タンクキャップ燃料漏れ パッキン自作 交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
最近バイクに乗っているとガソリン臭がするようになりました。通勤で往復30分ほど乗っただけで頭がクラクラするので修理が必要です。
ガソリンの漏れている所を探すべくエンジンを掛けて空ぶかししてみたりバイクを揺すったりしたところ、ガソリンの給油口から臭って来ているのを見つけました。
2
給油口にあるタンクキャップを分解してみると中のゴムパッキンに放射状のヒビが入っています。このヒビからガソリンが滲み出ていたようです。
さっそく鱸世界に行って純正部品を注文しようとしました。しかしパッキンだけの部品供給は無く、タンクキャップとカギのアッセンブリー交換になるそうな。お値段は5550円ナリ。パッキンの交換だけのためにキャップとカギまで購入するのはもったいないなぁ…と悩んでしまいます。すると対応してくれた店員さんが「高いからパッキンを自作する人もいるよ。ホームセンターで素材を探して作ってみたら?」と、スズキディーラーの人とは思えないステキなアドバイスをくれます。
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プロのアドバイスには素直に従うべきだ。そう考えた私はホームセンターに直行し使えそうなゴム板を探します。
今回買ったのはクロロプレンという素材で出来たゴム板。耐油性、対候性、耐熱性などに優れていて耐ガソリン性も「良い」そうな。クロロプレンは一般的にさまざまな所で使われている汎用素材だそうで、そのためとっても安価です。今回は2枚購入しました。
クロロプレンゴム
100×100×3mm
158円×2=316円
4
純正のパッキン(写真右)は厚さ2.5mmで中央部の両面にフランジ状の出っ張りがあります。
試行錯誤の末、パッキン(写真中央)とパッキン押さえ(写真左)の2枚を製作し使用することにしました。
5
タンクキャップを分解して裏から見たところです。
6
パッキン押さえを取り付けます。これが無いとパッキンが給油口に密着せずガソリンが漏れそうでした。
サイズは内径45mm、外径58mmです。
このパッキン押さえは外径がとても大事です。詳しい説明は省きますがパッキンの給油口への密着具合が変わります。私のバイクでは外径59mmだと固くてカギが回りませんでした。しかし外径56mmだとスカスカでガソリンが漏れそうです。58mmだとちょっと固めにカギが回ってしっかり密閉されました。
7
パッキンを取り付け。
内径36mm、外径は63mm
これは純正のパッキンと同サイズで製作しました。純正部品にあったフランジ状の部分は構造上無くても問題なさそうなので気にしない事にします。あとは全ての部品を元通り組み付けて作業終了です。
8
めでたし めでたし…のハズでした。
新しいパッキンによりタンクは密閉されたんです。ガソリン臭くなくなったんです。しかし、走り出して1~2km走るとガス欠の症状で止まってしまいました。ちょうどそこは交差点の右折レーン、焦りまくります。再始動不能のまま行き交う車を避けてバイクを路肩に押し、エンジンを掛けようとしますが動く気配がしません。ガソリンはまだ半分ほど入っているハズですが確認のためキャップを開ける…やっぱり十分入っています。おかしい、なぜだ?もう一回…キュキュ…ブルン!あっさりと何事も無かったかのようにエンジンが始動します。しかしまた数キロ走ると同じ症状がでて、タンクキャップを開けると治ります。なぜ?
家に帰り、ネットで色々調べたところ、給油口のエア抜き穴まで完全密閉してしまった可能性があり、ガソリンが供給されずエンストしている可能性が浮上してきました…明日朝イチで改良しなくては…
という訳でもう一度分解しました。よ~く見ると小さなエア抜き穴があって、その穴をパッキンが完全密閉していました。そこでパッキン押さえの部分に溝を切り空気が抜けるように改良。そのあと試乗しましたが、50kmほど街乗りしてもエンストせず快調に走ってくれました。どうやらこれにて一件落着のようです。
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