ダイハツ シャレード XT (FF 4M/T 1,000cc 55ps)1978年から1984年まで所有
今でこそ一般的になりましたが、当時としては革新的な4サイクル3気筒エンジン。最も燃焼効率が良いとされる、1気筒あたり330ccとして設計されました。馬力は低いものの低回転の粘り強さが自慢で、少しの坂道なら4速のまま走れて驚いたものです。
XTというちょっとスポーティというかツーリング志向のグレードで、スピードメーターより少し小さいタコメーターが標準装備されていました。
車重が600kg台と軽いので軽快に走りました。ラジアルタイヤが標準装備で、コーナリングは軽快でした。
ただし、調子に乗って追い越しをかけるとパワーが無いので加速せず、怖い思いをしました。
冬道、コーナーでサイドブレーキを引くと面白いようにテールが滑るので良く遊びました。これでテールスライドとカウンターを習得。テールを滑らせるのは誰でもできるけれど、最も重要なことは滑りを終了させるタイミングであり、コーナー立ち上がりで姿勢を正し、直進加速に移ること。
遊びすぎて雪の壁にリアフェンダーをぶつけ、凹ませたこともあります。
アルミホイール(ハヤシレーシング)を買って履かせていました。この車で北海道を一周したり、東北へ行ったりとかソロツーリングの楽しさを知りました。
このころエンジンの点火系に凝っていて、セミトランジスタ点火回路を自作したり、三田無線のCDIキットを組んで付けていました。また、省燃費に凝って、キャブの加速ポンプのリンクを外して走ったりしました。加速ポンプが無いと、スロットルを開けたときに息つきが酷くなるのでゆっくりアクセルを踏む必要があるんですね。本当は危険なのでやってはいけません。
ヘッドライトは丸型2灯シールドビームで、シビエのものに交換したところ、明るくて、ビームのカットがシャープなのに感動しました。
海の近い場所に住んでいたせいか各部のサビが進行し、ボンネットのフックのスプリングが錆びて半開き状態になったこともありました。
車検のあとエンジンの調子が悪いので、デスビを触ってみたら固定されてなかったことがありました。エンジン音を聞きながらデスビを回して適当なところで固定し、工場へ持っていって点火時期調整を依頼したところ、そのままでピッタリ合っていて感心されました。(ただの偶然でしょう)
燃費は4速のせいか驚くほど良くはなく、18km/Lくらいでした。
アマチュア無線機をクルマに付けてステアリングのホーンバーに小さいバインダーを付けてメモできるようにしていました。また、天井の真ん中に穴をあけ、同軸M型メスコネクタを取り付け、144MHz用1/4波長ホイップアンテナを付けていたら周囲から「ラジコンカー」と言われました。
オーディオは標準でAMラジオとスピーカーが運転席側に1個だけしか付いてなかったので、スピーカーをもう1個買って助手席側に取付けました。リアのトノカバーに16cmフルレンジスピーカーを追加して、パイオニアカーコンポ(カセットデッキとアンプ)を付けて鳴らしていました。
この車はサビてドアに穴があくまで長く乗りました。