伊丹市立伊丹ミュージアム ・旧岡田家住宅(伊丹市)
みやのまえ文化の郷にある町屋と酒蔵
2006年09月03日
昭和59(1984)年、その中心市街地である宮ノ前地区に柿衞文庫が開館し、建物を増築するかたちで昭和62(1987)年に伊丹市立美術館が、平成元(1989)年に伊丹市立工芸センターが開館し、さらに平成13(2001)年には江戸時代に建てられた旧岡田家住宅と旧石橋家住宅からなる伊丹市立伊丹郷町館が加わり、これら4つの施設が集う文化ゾーンは「みやのまえ文化の郷」として親しまれてきました。
令和4(2022)年4月、ここに博物館機能を移転して、柿衞文庫、伊丹市立美術館、伊丹市立工芸センター、伊丹市立伊丹郷町館、そして伊丹市立博物館を統合し、歴史・文化・芸術の総合的な発信拠点「市立伊丹ミュージアム」が開館しました。
旧岡田家住宅は、店舗は延宝2(1674)年、酒蔵は少し遅れて正徳5(1715)年頃とに建てられた町屋です。釜屋・洗い場は江戸後期に建てられ、その後大きく改造されて今日に至っています。
建立者は、江戸前期の酒造家松屋与兵衛であったことが、古文書と在銘礎石などから推測されます。
蔵の所有は享保14(1729)年に鹿島屋清右衛門に移り、明治に入り安藤由松を経て岡田正造へと渡り、昭和59(1984)年まで(株)大手抦酒造の北蔵として酒造りが行われていました。ここで醸造されていた酒は、江戸時代には松緑、岡田家の所有となって以後は富貴長・大手抦が主要銘酒でした。
旧岡田家住宅は、伊丹の町家としてもっとも古く、全国的にも数少ない17世紀の町家のひとつです。また江戸時代に栄えた伊丹の酒造りを今に伝える遺構として大変貴重な建物です。
現存するものでは日本最古の酒蔵も残っています。
内部では伊丹の酒造業の歴史についての展示がされています。
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
利用案内 入館無料
Photo Ricoh Caplio R3
H18.8.31
住所: 兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目5番28号
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