仙台城〔青葉城〕(仙台市青葉区)
仙台城は伊達政宗が築いた居城です。
慶長5(1600)年、関ヶ原の戦いの後、伊達政宗は国分氏の居城だった千代城跡に築城を開始しました。町の名も仙台城の完成を機に「千代」から「仙台」に改めました。慶長10(1610)年に本丸御殿が完成しました。二代忠宗は寛永10(1638)年、二の丸を造営、その後も整備拡充と被災を繰り返しながら幕末に至りました。
明治維新の時、東北鎮台が置かれ、その時本丸の遺構などが破壊されました。昭和6(1931)年、大手門と脇櫓(隅櫓)が国宝指定されましたが、昭和20(1945)年7月10日の仙台空襲で大手門、隅櫓などが焼失しました。
昭和40(1965)年に隅櫓だけが復元されました。
また、昭和10(1935)年、政宗没後300年を記念して「伊達政宗騎馬像」が本丸に建立されましたが、昭和18(1943)年金属類回収令により撤去されました。すべて溶解されるはずでしたが、昭和20(1945)年11月、郷土史家が塩竃市の金属集積所にて発見し、昭和21(1946)年9月史家が自費で購入し青葉神社へ奉納しました。昭和36(1961)年仙台市博物館が三の丸に開館するにあたり像が青葉神社から寄贈され現在は青葉山公園 仙臺緑彩館に移転しています。
昭和29(1954)年、本丸の戦争中に撤去された政宗像はコンクリート平服立像として再建されました。
昭和37(1962)年、本丸に現在の伊達政宗騎馬像が再建され、先に建立したコンクリート製の立ち像は岩出山町(現・大崎市)の岩出山城に移設されました。
平成15(2003)年8月27日、国の史跡に指定され、平成18(2006)年4月6日、日本100名城に選定されています。
平成23(2011)年3月11日、東日本大震災で石垣、脇櫓(隅櫓)の一部が崩壊、令和4(2022)年3月16日には福島県沖地震により石垣の崩落や政宗像が損壊するなど被害を受けました。
H8.10.12
Photo Canon EOS 30D
H21.7.24(写真差し替え)
住所: 宮城県仙台市青葉区川内
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