堺市立町家歴史館 山口家住宅(堺市堺区)
山口家住宅は、江戸時代初期に建築された町家で、国内でも数少ない江戸初期の町家のひとつであり、近世初期の町家を知る上で全国的にみても貴重な建物です。昭和41(1966)年、国の重要文化財に指定されました。
堺の町は元和元(1615)年大坂夏の陣で焼け野原になりましたが、山口家住宅の建造年代はその直後と考えられています。
江戸時代、近隣農村の庄屋を務め、奉行所と町方・村方をつなぐ役割を担っていました。
この場所は元禄2(1689)年の「堺大絵図」では、東の山口筋を表側として山口家の屋号である「越前屋」の名が記されています。
建築当初は、大きな土間と土間に面した部屋で構成され、東側の山口筋に面して門がありました。安永4(1775)年に主屋を改築し、南側に新しく玄関と座敷、西土蔵を建築しています。さらに江戸中期から後期には座敷を増築し、寛政12(1800)年には北土蔵を建築するなど現在の間取りが完成しました。
山口家住宅では、表から入って小さな土間からカマドをもつ大きな土間に続き、日常生活の場である板間、そしてもてなしにも使われる座敷、茶室と多様な空間への展開が見られます。
江戸時代の文献や昭和初期の山口家の暮らしぶりと社会背景を参考にしつつ、堺の町家暮らしの一端を見ることができます。
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12/29〜1/3)
入館料 200円 65歳以上、障害のある方、中学生以下は無料
H19.5.12
Photo Canon EOS M3
H29.3.4(写真差し替え)
住所: 大阪府堺市堺区錦之町東1-2-31
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