置塩城（姫路市・旧夢前町）

置塩城は、播磨・備前・美作３ヶ国の守護職、赤松氏の本城です。赤松氏は嘉吉の乱で一度滅亡しますが、赤松政則が復興を許され、文明元（1469）年に築城しました。その後赤松義村、晴政、義祐、則房と赤松氏代々の居城でしたが、羽柴秀吉の播磨平定の際に赤松則房が羽柴秀吉に降伏したため、赤松氏は阿波住吉に転封を命じられ、五代続いた置塩城は姫路城築城の際にその用材として解体され、廃城になりました。
置塩城のある城山は標高約380ｍで、西から南にかけては夢前川がながれている天嶮に恵まれています。登城は結構しんどいですが、山上には遺構がしっかり残っていて、中世山城好きにはおすすめできる山城です。近畿圏でこれだけの城は珍しいかもしれません。登城口には石碑と駐車場が整備されています。

平成18（2006）年3月27日、夢前町は姫路市と合併しました。

Photo Canon EOS 30D
H19.6.23
住所: 兵庫県姫路市夢前町宮置