世良修蔵の墓（白石市）

戊辰戦争の時、周防国大島郡出身の長州藩士世良修蔵は、奥州鎮撫総督府下参謀として仙台に赴きました。
しかし奥州諸藩よりの会津・庄内両藩の謝罪嘆願を退けた上に、さらに仙台の米沢藩を「仙米賊」として「奥羽皆敵と見て進撃の大策」を致すべきとの同僚大山格之助宛の密書が暴露され、慶応4（1868）年閏４月19日夜、福島の妓楼金沢屋に宿泊していた世良たち一行を、憤激していた仙台藩士姉歯武之進らの襲撃を受け、捕らえられました。翌20日に斬殺され、首は白石市森合の月真院に葬られました。
明治３（1870）年現地に改葬し、明治８（1875）年に宮城県が墓碑を建立しました。
翌９年の明治天皇御巡幸の際、旧交のあった木戸孝允は歌一首と石燈籠一基（右側）を献じました。左は磐前県令であった村上光雄の献じたものです。石棚の中に二基の墓碑があり、向って右が長州藩士世良修蔵、左は同藩士勝見善太郎、松野儀助、従者繁蔵の墓です。

Photo Canon EOS 30D
H19.6.27