孝謙天皇神社(下野市・旧石橋町)
孝謙天皇を祀る神社・孝謙天皇神社
2007年07月20日
孝謙天皇神社はその名のとおり、孝謙天皇(称徳天皇)を祀る神社です。
孝謙天皇は、配流された道鏡をあわれみ、この地に赴き病没したと言い伝えられています。
天皇の崩御後、道鏡と共に仕えてきた高級女官の篠姫、笹姫も配流されてきました。
二人は奈良の都には永久に帰ることができないと悟り、天皇の御陵より分骨をして戴き、銅製の舎利塔に納め当地にあった西光寺に安置し、供養につとめました。
その後、西光寺は廃寺となり、村人たちは舎利塔をご神体に祀り孝謙天皇神社と改め、八月四日(崩御の日)に天皇を偲び、清楚なお祭りを催し今日に至っています。
なお、二人の女官の墓がここより南五百メートル位の所に篠塚、笹塚として戦前まで保存されていましたが、残念ながら現在はその跡しか残っていません。
NHKのその時歴史が動いたで平成19(2007)年5月23日に放送された「悲しき女帝 許されざる恋 ~道鏡事件の真相~」でこの神社の話題が登場していたので、興味を持ち、訪れました。
道鏡が左遷された下野薬師寺(下野市・旧南河内町)からは少し離れていますが、(7km程度?)それでも下野国に孝謙天皇を祀る神社があるというのも歴史の不思議さを感じます。訪れたときはあじさいが咲いており、女帝を祀る神社にふさわしいしっとりとした美しさを感じました。
Photo Canon EOS 30D
H19.6.29
住所: 栃木県下野市上大領161
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