高山城〔妻高山城・古高山城〕(三原市・旧本郷町)
沼田小早川氏の居城・高山城(妻高山城・古高山城)
2008年06月19日
高山城は小早川氏の居城です。
小早川氏の祖先、土肥実平・遠平父子は、源頼朝の平氏追悼に当って終始勲功をたて、はじめ備前・備中・ 備後の三国の守護の地位を与えられたが、安芸国沼田荘、沼田川流域一帯、蓮華王院領の地頭職を得てこの地に移りました。
建永元(1206)年、遠平の孫・茂平が東国より沼田荘地頭に任ぜられ高山城を築きました。後に茂平は、三男雅平を惣領として沼田本荘を継がせ、弟季平に沼田新荘を、長男経平に船木郷を、四男政景には竹原荘を譲り、 それぞれ一族庶子に分割相続を行いました。鎌倉・室町時代を通して高山城は、沼田小早川(本家)が居城しました。
天文19(1550)年嫡流・小早川氏の当主・繁平が病弱だったため、竹原小早川氏から妹婿として隆景が17代として迎えられ、 本家と分家はひとつになり、翌年には木村城から高山城へ移ってきました。
隆景は中世の縄張りである高山城を廃し、 戦国時代に相応しい城として沼田川対岸の支城であった新高山城を大改修し居城としました。
高山城は、山頂は谷を挟んで前後に区画され、北側に本丸・ 二の丸・北の丸を配し、南側に西から出丸・権現丸・イワヲ丸・南丸・出丸など多数の曲輪が構築され、広さ16haに及ぶ巨大な山城です。
登城口は標識や説明看板などがないため少しわかりにくいです。
本郷駅から城山団地を目指し、墓地の脇の道を上っていくと高山城です。
関連情報URL:登城口
Photo Canon EOS 30D
H20.6.13
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