安楽寺(上田市)
安楽寺は山号は崇福山、曹洞宗の寺院です。
伝承では奈良時代や平安時代に建立されたとも言われていますが、歴史的な裏付けがあるのは鎌倉時代に禅僧・樵谷惟仙が開山したということです。室町時代以降衰退し、古い建物は八角三重塔を残すのみです。
安土桃山時代、勅特賜・大光智勝禅師高山順京(こうざんじゅんきょう)大和尚により、同じく禅を標榜する曹洞宗に改められ、現在に至っています。
本堂から杉並木の石段を登ると、本堂奥の小高い地に国宝・八角三重塔があります。
この塔は一見、四重塔に見えますが、昭和27(1952)年長野県最初の国宝として指定された折、初重の屋根はひさしに相当する「裳階」(もこし)であるという見解で、裳階付き八角三重塔として認定されました。
建立年代については詳らかではありませんが、安楽寺が鎌倉北条氏の外護によって栄えた寺で、開山樵谷惟仙禅師が入宋僧、二世幼牛恵仁禅師が中国よりの帰化僧として住職していた頃、また当地に守護として信州一円に威を張った塩田北条氏が館を構えていた鎌倉時代末期(1277~1333)以外に考えられないというのが定説になっています。塔は本来、仏舎利(釈迦の遺骨)を奉安したものですが、中世以後は特定の人物や戦死者の供養のために建てられた例が多く、恐らくこの塔も北条氏の供養塔として建てられたものと考えられます。
建築様式は当時、中国宋代の先進技術であった唐様(禅宗様)を用い、扇垂木・弓形連子・詰組など、和様の塔とは違った重厚な佇まいを見せている。八角塔は奈良・京都などに記録として残されているが、それらが失われた今日、我が国に残された唯一の八角塔であり、禅宗寺院に残る塔としても極めて貴重な遺構です。
昭和27(1952)年に松本城と共に長野県内の建造物としては最初の国宝指定を受けました。
拝観時間
3~10月 8:00~17:00
11~2月 8:00~16:00
拝観料 大人300円 小中学生100円
Photo Canon EOS 30D
H20.12.27
住所: 長野県上田市別所温泉2361
関連リンク
タグ
地図
関連情報