本願寺新潟別院(長岡市・旧与板町)
山門は旧与板城(与板陣屋)を移築・本願寺新潟別院
2009年06月01日
本願寺新潟別院の創建は天保4(1833)年7月に与板藩8代藩主井伊直経の発願より本願寺第20代門主広如上人から別院建立の許可がなされ、同年11月に本願寺よりご本尊(現在の木仏)が下付されたのが別院建立の始まりです。
その後、井伊氏は与板村中島の現在地の敷地を寄進し嘉永6(1853)年には本堂の工事に入りました。しかし、藩主井伊氏の窮乏と幕末の混乱期のため元治2(1865)年6月1日に本堂の立柱式を挙行したにも関わらず、屋根も吹かないまま風雨にさらされる有様で、明治3(1870)年にようやく本堂が完工し、翌明治4(1871)年に落慶法要が行われました。
明治9(1876)年11月に本願寺第21代門主明如上人の御親修により、親鸞聖人六百回大遠忌が行われ、本願寺与板別院と名付けられました。しかし平成9(1997)年に三条別院(三条市)と合併したことにより本願寺新潟別院と改称し、旧三条別院を三条出張所として新たに出発しました。
平成13(2001)年に痛みの激しかった本堂が取り壊され、新たに本堂と庫裏が建てられ平成15(2003)年4月23、24日の両日、本願寺第24代門主 即如上人の御親修により、盛大に落慶法要が行われました。
正面の山門は旧与板城(与板陣屋)大手門を明治4(1871)年に移築されたもので戊辰戦争で焼失した数少ない与板城の遺構として長岡市指定有形文化財に指定されています。
Photo Canon EOS 30D
H21.5.4
住所: 新潟県長岡市与板町与板乙4356
関連リンク
タグ
地図
関連情報