若林城（仙台市若林区）

若林城は、仙台藩祖伊達政宗の晩年の居城跡です。
この城は広瀬川の自然堤防上の微高地に立地する平城で、戦国時代は、この地域の領主であった国分氏の城があったとされています。
寛永4（1627）年築城が開始され、翌年に完成しました。
内部には政宗の居所の他、櫓が構えられ、庭園もあったそうです。現在も刑務所内にある「朝鮮ウメ（臥龍梅）」は、政宗が朝鮮出兵の際、持ち帰ったとものと伝えられています。
政宗は、晩年は正月の行事などに仙台城を訪れる以外は、 日常生活の大部分は若林城で過ごしました。
寛永13（1636）年に政宗が亡くなった後は、城下町とともに廃されました。城内の建物は、寛永16（1639）年 、建設中の仙台城二の丸などに移され、 跡地は薬園などとして利用されました。
明治12（1879）年宮城集治監が建設され、現在も宮城刑務所となっています。
現在の若林区の区名はこの若林城に由来しています。なお、若林城の門と言われる建物が松音寺の山門になっています。
城の内部は刑務所になっているので見学はできませんが、発掘調査などが行われているようです。
刑務所の北側の駐車場脇の道路沿いに石碑と説明看板が建っています。

Photo Canon EOS 30D
H21.7.24
住所: 宮城県仙台市若林区古城２丁目３−１‎