松倉城（高山市）

松倉城は、姉小路良頼（三木良頼）、姉小路頼綱（三木自綱）によって、永禄年間（1558～）から天正年間中頃（1573～）にかけて築城された城です。
三木氏は正頼の頃南飛騨の竹原郷から益田軍を横領し、良頼、頼綱の頃に高山盆地に進出しました。
また、断絶していた飛騨国司家姉小路の名跡を継ぎました。
良頼は永禄元（1558）年長子頼綱を将として、天神山城（後の高山城）の高山外記と畑佐城の山田紀伊守を討ちました。
自綱は天正5（1577）年、中山城の岡本豊前守を討ち、白川郷を除く一円を支配し、桜洞を冬城に、松倉城を夏城としました。天正10（1582）年には、八日町の一戦で江馬輝盛を倒すと、鍋山城主三木顕綱、高堂城主広瀬宗域らを次々に倒して、飛騨全土を平定しました。頼綱は、越中の佐々成政に通じて羽柴秀吉に従わなかったので、天正13（1585）年秀吉は家臣金森長近、可重父子に命じてこれを撃たせました。頼綱は高堂城に向かえ戦って破れ、秀綱は松倉城によって死守しました。しかし勇将畑安高が山蔵宗次に討たれ、また藤瀬新蔵が裏切って金森方に通じ、闇夜に火を放ったので城は落ち、姉小路（三木氏）はここに滅び、松倉城も廃城となりました。
松倉城は山城ながら山上の本丸に矢倉、城門を置き、標高856.7m比高360mの松倉山上に巨石を使って、堅固な石垣を築き上げています
「飛騨民俗村・飛騨の里」から遊歩道、あるいは車道でアクセスできます。
北アルプスの眺望も素晴らしく、訪れた時は紅葉や雲海が美しかったです。

Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H21.11.13
住所: 高山市松倉町