無量寺・串本応挙芦雪館(串本町)
無量寺は、山号は錦江山、、虎関禅師の開山による臨済宗東福寺派の別格寺院です。
現在地から少し離れた袋という小さな入り江の地区にあり、たびたび津波の被害にあいましたが、宝永4(1707)年10月の宝永地震による津波で建屋が流失し、文保愚海和尚により天明6(1786)年に現在の地に再建されました。
愚海和尚は京都の本山東福寺に留錫中、若き画家円山応挙と親交があり、無量寺再建成就の際、愚海は本堂の襖絵の依頼のため応挙を訪ね、応挙は祝いに障壁画12面を描きましたが、多忙な上に年齢的なこともあったため、弟子芦雪(蘆雪)に障壁画を託し、名代として京から南紀に向かわせました。派遣された芦雪は、自らも本堂のために襖絵を描き数々の力作を残し芦雪の代表作でもある「虎図」「龍図」を描きました。
昭和36(1961年)年、無量寺境内の一角に「串本応挙芦雪館」が開館しました。そして昭和54(1979)年、応挙・芦雪の襖絵55面は国の重要文化財の指定を受けることになり、平成2(1990)年には収蔵庫が建設されました。
テレビ大阪の「美の巨人たち」でも紹介されていました。
司馬遼太郎は『蘆雪を殺す』で長沢蘆雪の奇想天外な画家ぶりを小説にしていましたが、それで興味を持ちました。
開館時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
入館料
晴天時: 1,300円 [本館・方丈障壁画(デジタル再製図)・収蔵庫(重文)]
雨天時: 700円 [本館・方丈障壁画(デジタル再製図)]
※中学生以下無料
休館日 12月30日~1月3日
H16.12.14
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R2.3.28(写真差し替え)
住所: 和歌山県東牟婁郡串本町串本833
関連リンク
タグ
地図
関連情報