山の辺の道・崇神天皇陵(天理市)
崇神天皇陵は、行燈山古墳ともいう前方後円墳です。以前は景行天皇陵とされていましたが、慶応元(1865)年に崇神天皇陵と比定されました。
行燈山古墳は天理市柳本町に所在し、龍王山から西に延びる尾根の一つを利用して築かれています。現在は「崇神天皇陵」として宮内庁により管理され、アンド山古墳・南アンド山古墳を含む周辺の4基が陪塚に指定されています。
墳丘は全長242m、後円部径158m、前方部幅約100mを測り、前方部を北西に向けています。柳本古墳群では渋谷向谷古墳(景行天皇陵)に次ぐ大きさです。
墳丘は後円部、前方部ともに3段築成です。周濠は3ヶ所の渡り堤によって区切られ、前方部側は高い外堤によって囲まれていいますが、現在の状況は江戸時代末の柳本藩がおおなった修陵事業によるもので、古墳築造当時の姿とは異なるものになっています。
周濠の護岸工事に先立つ宮内庁書陵部による調査では、円筒埴輪、土器が出土しました。また、江戸時代末の修陵の際に、後円部周濠の南東くびれ部から銅板が出土したと伝えられます。残されている拓本によると、片面には内行花文鏡が、もう一方の面には田の字形の文様が表現されています。
行燈山古墳の築造時期については、埴輪の特徴や銅板の存在から古墳時代前期後半(4世紀中葉)と想定されています。柳本古墳群の盟主墳として、続けて築造された渋谷向谷古墳(景行天皇陵)とともに重要な古墳です
(現地説明板などより)
国道169号側に「御陵餅本舗」という店があり、名物「御陵やきもち」は前方後円墳の形をした餅でなかなかおいしいです。
Photo Minolta Dimage 7Hi
H15.6.6
住所: 奈良県天理市柳本町
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