孫文記念館〔移情閣〕(神戸市垂水区)
国の重要文化財となっている移情閣・孫文記念館
2010年12月01日
孫文記念館は、中国の革命家・政治家・思想家である孫文(号は中山、又は逸仙)を記念する日本で唯一の博物館です。
この建物は、もともと神戸で活躍していた中国人実業家・呉錦堂の別荘「松海荘」を前身としています。大正4(1915)年春、還暦を迎えた呉錦堂は、当時の建築の粋を尽くして別荘の東側に八角三層の楼閣「移情閣」を造築しました。
孫文は、大正2(1913)年3月に準国賓として来日中に神戸在住の中国人や政・財界有志による歓迎昼食会に招かれ立ち寄りました。本館は神明国道(現在の国道2号)の拡幅により撤去されましたが、移情閣と附属棟はそのまま残されました。
戦後は神戸華僑総会により管理され、昭和57(1982)年の日中国交正常化十周年を記念して昭和58(1983)年11月兵庫県に寄贈され、改修を行いました。
昭和59(1984)年11月12日、孫文生誕の日に「孫中山記念館」として一般公開を開始、平成5(1993)年12月には「兵庫県指定重要文化財」に指定されました。
平成6(1994)年3月、明石海峡大橋の建設にともない、いったん解体され、元の位置から西南方向200メートルの現在地に移転、復原工事が進められ、平成12(2000)年4月に完成しました。
平成13(2001)年11月、移情閣は、文部科学省より国の重要文化財に指定され、平成17(2005)年10月、孫中山記念館は、「孫文記念館」と改称されました。
日本と孫文、神戸と孫文の関わりを中心に、呉錦堂の生涯や移情閣の変遷などについての詳細な展示が行われています。
開館時間 午前10時~午後5時
休館日 月曜日(月曜祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料 大人(高校生以上)300円 小人150円 優待(65歳以上)200円
Photo Canon PowerShot S95
H22.11.13
住所: 兵庫県神戸市垂水区東舞子町2051番地
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