利家とまつの次男前田利政を家祖とする前田土佐守家の資料を展示・前田土佐守家資料館
2010年12月08日
前田土佐守家資料館は、同家に伝来した約6,000点の古文書をはじめ、武具、書画などあわせて約9,000点の歴史資料を保存・公開している施設です。平成14(2002)年4月27日に開館しました。
前田土佐守家は、加賀藩租前田利家とその夫人まつの次男、前田利政を家祖とする家柄です。
利政は能登20万石を領していましたが、関ヶ原の戦いに不参加の罪で除封され、長男の直之が芳春院(まつ)に養育され元和元(1615)年、3代藩主前田利常に召し抱えられました。
貞享3(1686)年、藩主前田綱紀が加賀八家の制を制定すると3代直作(なおなり)は、この筆頭となりました。
前田土佐守家は、利政以降明治維新まで10人の当主を数え、そのうち6人が従五位下および近江守、土佐守の叙任を受け、5代直躬、6代直方、7代直時、10代直信が土佐守に任ぜられたため一般に「前田土佐守家」と称されるようになりました。
前田土佐守家伝来の資料は、歴代当主が保存整理に務めていたため、散逸が少なく、良好な状態で保存されており、これらの資料を年4回の展示替えを行う中約80点ずつ公開し、前田土佐守家の歴史、加賀藩上級武士の姿を紹介しています。
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 年中無休(資料整理等による休館日有り)
観覧料 大人300円、団体250円 65歳以上200円 高校生以下無料
(金沢市老舗記念館との共通観覧券 大人350円、団体300円、65歳以上250円
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H22.11.20
住所: 石川県金沢市片町2丁目10−17