報国寺(鎌倉市)
竹の庭が素晴らしい足利家、上杉家の菩提寺・報国寺
2006年01月25日
報国寺は、山号は功臣山、臨済宗建長寺派の寺院です。
「竹の寺」として知られています。
建武元(1334)年、報国寺の開山、天岸慧広(仏乗禅師)が現在地の休耕庵を建てて修行しました。
そのゆかりの御堂跡に、美しい孟宗竹が生い繁るようになりました。
開基は足利家時で、上杉重兼も寺の創設にかかわっています。
家時から2代後の足利尊氏は室町幕府を樹立し、その子基氏を鎌倉公方に据えました。
鎌倉では4代90年にわたって栄えていましたが、永享の乱で4代鎌倉公方持氏は瑞泉寺塔頭の永安寺において、嫡子義久は菩提寺報国寺において自害割腹されました。報国寺は鎌倉公方終焉の地になります。
また、この地谷戸は、宅間法眼一派の芸術家達が住いした谷間です。従って現在も宅間谷戸と呼ばれています。
近年では川端康成、林房雄、各氏等々寺領内に住まわれ、特に川端康成は、この山あいのしじまの音なき音を「山の音」と表現されました。
本尊は釈迦如来坐像(市指定文化財)で、仏師宅間法眼作と伝えられている。他に開山仏乗禅師像(市指定文化財)や、迦葉尊者像などを御堂に安置し、更に、開山著書「東帰集」(国指定重要文化財)や、開山使用の木印(国指定重要文化財)や、聖観世音菩薩像は、鎌倉国宝館に保管されています。
本堂裏は竹林を中心とした庭があり、お抹茶をいただきながら美しい庭を楽しむことができます。落ち着いた雰囲気の良いお寺です。
拝観時間 9:00〜16:00(抹茶の受付は15:30まで)
※12/29〜1/3は拝観休止
拝観料 200円 抹茶(干菓子付き)500円
鎌倉駅東口よりバス「浄明寺」下車徒歩3分
H13.9.5
Photo Canon EOS M3
H27.11.14(写真差し替え)
住所: 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7-4
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