高城城〔赤尾津城〕（由利本荘市・旧岩城町）

高城城は、赤尾津城ともいい南北朝時代に小笠原光貞によって築かれました。
光貞は、信濃の大井氏一族で赤尾津氏を称しました。 戦国時代、由利郡は由利十二頭の豪族が割拠し、赤尾津氏はその一つに数えられました。
慶長5（1600）年、関ヶ原の戦いでは由利党の諸将は家康の命で羽前山形に参集しましたが、最上義光の指揮下を離脱して領国へ戻っため改易され、赤尾津氏も改易されました。
慶長7（1602）年、由利郡は最上領となり湯沢城主楯岡満茂が城主となりました。
しかし、由利地方を治めるにはこの地が中心ではなかったため、慶長15（1610）年には本荘城を築き移りました。
元和8（1622）年の最上氏改易後は、一時本多正純の所領となりましたが、元和9（1623）年に信濃川中島（中村藩）より岩城吉隆が入封しましたが、高城山の麓に亀田陣屋を築き、高城城は居城としての機能を失いました。
現在、城跡は高城山城跡公園となっています。本丸下まで車で登ることができます。

Photo SONY NEX-7
H24.7.14
住所: 秋田県由利本荘市岩城下蛇田