室生寺(宇陀市・旧室生村)
再建なった五重塔が美しい室生寺
2006年03月05日

室生寺は、真言宗室生寺派の大本山の寺院で、山号は宀一山です。
宝亀年間(770年-781年)、時の東宮・山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒のため、室生の地において延寿の法を修したところ、竜神の力で見事に回復したので、興福寺の僧・賢璟(けんきょう)が朝廷の命でここに寺院を造ることになったといわれています。
元禄11(1698)年、興福寺の法相宗から独立して、真言宗寺院となり、昭和39(1964)年には真言宗豊山派から独立して真言宗室生寺派の大本山となりました。
室生寺は山林修行の道場として、また法相、真言、天台など、各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成するとともに、平安前期を中心とした数多くの仏教美術を継承しました。
そのほか厳しく女人を禁制した高野山に対し、女人の済度をもはかる真言道場として女性の参詣を許したことから「女人高野」と親しまれています。
金堂は、平安時代の建物で国宝に指定されています。
内陣には本尊釈迦如来立像(国宝)を中心に、向かって右側に薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)、左側に文殊菩薩立像(重文)、十一面観音立像(国宝)が並んでおり、その前に運慶の作と伝えられている十二神将立像(重文)があります。
弥勒堂は鎌倉時代の建築で重文、堂内中央の厨子に本尊弥勒菩薩立像(重文)を安置し、向かって右に釈迦如来坐像(国宝)を安置しています。
灌頂堂(かんじょうどう)は、鎌倉時代の延慶元(1308)年の建築で国宝です。
この堂は灌頂という密教儀式を行うための堂で真言寺院の中心であることから本堂とも呼ばれ、内陣中央の厨子には室生寺の本尊如意輪観音坐像(重文)が安置されています。
五重塔は総高16.1mと屋外に建つ五重塔としては最小のもので、平安時代初頭の建立です。
平成10(1998)年9月22日、台風7号の強風でそばの杉(高さ約50メートル)が倒れた際に屋根を直撃、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けましたが、心柱を含め、塔の根幹部は損傷せずに済み、復旧工事を平成11(1999)年から平成12(2000)年にかけ行われ、平成12(2000)年、落慶されました。
拝観時間 9/30までは8時~17時(季節により変動あり)
拝観料 大人600円・子供400円
※宇陀市は平成18年1月1日、宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村が合併して誕生しました。
H13.4.14
H1810.27
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H25.1.29(写真差し替え)
住所: 奈良県宇陀市室生区室生78
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