鳳来山東照宮(新城市・旧鳳来町)
徳川家康を祀る日本三大東照宮・鳳来山東照宮
2012年11月02日
鳳来山東照宮は、徳川家康を祀る神社です。日光・久能山と並ぶ三大東照宮の1社を称しています。ただし、日本三大東照宮とする東照宮は多く、仙波東照宮、鳳来山東照宮、滝山東照宮などが最後の一社として名乗っているそうです。
徳川家光が慶安元年(1648年)4月、日光東照宮へ参拝した折に改めて「東照社縁起」を読み、家康の父母である松平広忠と正室於大の方(伝通院)が、子のできないことを憂い、祈願のために夫妻そろって領内の鳳来寺に参篭したところ、伝通院が東方より現れた老翁に金珠を与えられる夢を見て、間もなく家康を懐妊したという徳川家康の出生と三河国設楽郡の鳳来寺との縁に感銘を受け、鳳来寺の本堂修復と薬師堂の再建を発願、それにあわせて新たに東照宮の創祀を計画しました。
そして、阿部忠秋や太田資宗に命じて造営事業を進めましたが、志半ばで薨じたため、跡を継いだ4代将軍家綱が太田資宗や本多利長、小笠原忠知等に命じて慶安4(1651)年に社殿が竣成、同年9月17日に江戸城内の紅葉山御殿に祭られていた「御宮殿」(厨子)と神体である「御神像」(神像)を遷祀しました。
遷祀に際しては盛大な遷座祭が斎行され、将軍家綱から、家康が関ヶ原の戦いで帯刀したという太刀が神刀として奉納されたほか、諸大名からも太刀や灯篭などの奉納がありました。
以後、鳳来寺を別当寺と定め、明暦2(1656)年には幕府から社領470石の寄進があり、江戸時代を通して10回に及ぶ修理が幕府により行われています。
本殿と拝殿は創建当初のもので、国の重要文化財に指定されています。
Photo SONY NEX-7
H24.10.8
住所: 愛知県新城市門谷字鳳来寺4
関連リンク
タグ
地図
関連情報