龍王山城(天理市)
十市遠忠が築城した大和最大規模の山城・龍王山城
2012年12月25日
龍王山城は、奈良盆地の東にそびえる龍王山頂上(標高585m)に築かれた山城です。
城は、南・北二つの峰に別れていて、北の方が60mほど低いですが、北城の方が大規模です。
南北両城を合わせると、大和随一の中世城郭です。
二ヶ所に別れてながら、互いに呼応しあって、一つの城を形づくっているのを別城一郭の構えといいます。
北城(城台)は、標高521.7mの郭を中心に、太鼓ノ丸、辰巳ノ櫓、時ノ丸、五人衆の郭、茶屋ノ屋敷、西ノ大手ノ丸など郭が幾重にも重なり、土居や掘割、井戸、それに「馬ヒヤシ」と称する水溜などもあって、中世城郭として原形をよく留めています。
城郭の特徴から南城が古い形態を保ち、北城が後に築かれたものと考えられています。
南北朝の頃、小さな砦をつくられたのがはじめてで、天文年間(16世紀)十市遠忠が小さな砦をもとに一大城郭を築きました。
遠忠は大和武士として知られたのみならず歌人として、とくにすぐれていました。
その子遠勝の時、永禄11(1568)年7月末ほとんど抵抗することもできずに、龍王山城を明け渡して十市平城(橿原市十市)へ退いてしまい、華々しい籠城も行わず、秋山氏の手に渡してしまったようです。
天正6(1578)年に破却され、廃城になったようです。
(説明看板などより)
写真上:北城
写真下:南城
Photo SONY NEX-7
H24.12.15
みんカラマップ 北城
関連情報URL 南城
住所: 奈良県天理市田町
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