牧港テラブのガマ（浦添市）

牧港テラブのガマは、方言でティランガマと呼ばれる琉球石灰岩の自然洞穴です。
牧港の拝所として洞穴内が御獄、洞穴の前庭が「琉球国由来記」にある牧港の殿（トゥン・祭祀場）になっています。
洞穴の広さは約30平方メートル、床には砂利が敷きつめられ天井には若干の鍾乳石があります。中央部の奥には拝壇があり、今でも参拝者がときおり訪れています。
伝説によれば、乾道元（1165）年に源為朝が今帰仁の運天港に漂着、大里按司の妹を妻に迎え、男子をもうけました。
しかし、為朝は帰郷のためこの地から出帆し、残された妻子はいつまでもこの洞穴で為朝を待ちわびました。それ以来この地はマチナト（牧港）と呼ばれるようになったといわれます。その子の名を尊敦といい、後に浦添グスクに居城を構え、舜天王となったとされています。（現地説明板より）

Photo SONY NEX-7
H25.3.21
住所: 沖縄県浦添市伊祖５丁目