美連獄（那覇市）

美連獄（めづらだけ）は、首里城歓会門から西へのびる、綾門大道の西端に建っていた中山門跡地の南側にある御嶽で、俗に「ミンチラウタキ」とも呼びました。
「首里古地図」（17世紀）に、「免津良獄」と記され、拝殿が描かれています。王府時代は真壁大あむしられ（三大女神官の１人）の管轄でした。
御嶽の東に御客屋､安国寺､玉陵が連なり､御嶽の前の大道には中山門が建ち､大道をへだてて世子殿、大美御殿（うふみうどぅん）が連なり､一帯は王都の玄関口としての美観を呈していました｡
　昭和戦前期まで、境内は広さ約250坪はどのおだやかな起伏のある小丘で､一面芝生が広がり､東よりに高さ5m程の奇岩が直立し､その北面に接して低い石積みの門構をつくり､石香炉が置かれ､さらにその手前には拝殿跡の礎石が残されていました｡奇岩の背後の斜面は境界に沿うようにして竜舌蘭（りゅうぜつらん）や阿旦（あだん）などが東西に細長く茂り､境内は奇岩と芝生の調和する美しい庭園のようにも見えました｡
平成10（1998）年3月20日、那覇市指定文化財・史跡に指定されています。
（現地説明板などより）

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