伊藤公記念公園・旧伊藤博文邸(光市・旧大和町)
伊藤博文公が自ら基本設計をした旧伊藤博文邸
2014年01月03日
初代内閣総理大臣伊藤博文公は光市(旧大和町)で生まれ、幼年時代を過ごしました。
この地には伊藤公記念公園があり、生家をはじめ、生涯を遺品と映像で紹介する資料館、伊藤公が設計した記念館があります。
旧伊藤博文邸(記念館)は、初代内閣総理大臣・伊藤博文公が自ら基本設計をしたもので、当時の山口県知事・渡辺融(とおる)、貴族院議員・室田義文(むろたよしふみ)両氏が監督となり、施工は清水組(現在の清水建設株式会社)が2万1291円38銭で請け負いました。
洋館木造モルタル2階建て延床面積293平方メートルの本館は、公の遠祖・林淡路守通起の没後300年にあたり、公が施主となり、林家及び伊藤家の一族を招いて法要を行うために建てられたものです。
工事は、明治42(1909)年3月に着工、翌年5月に完成しましたが、工事中の明治42(1909)年10月26日、公はハルビン(現・中華人民共和国東北地区)駅頭で凶弾に倒れ、完成した館を見ることはできませんでした。
しかし、公の意思を継いだ嗣子・博邦(ひろくに)公により、明治43(1910)年11月13日に300年の法要が行われました。
その後、明治45(1912)年に山口県が伊藤家より寄贈を受けて管理をしていましたが、昭和27(1952)年に当時の大和村が無償で払い下げを受け、公の遺品や書などを展示する施設として一般公開していました。
平成5(1993)年には県指定有形文化財に指定されましたが、建物の老朽化により大和町は平成14(2002)年7月から保存修理工事を着工し、軸部等の部分修理や屋根の葺き替え、車寄せ部分を明治43(1910)年建築当初の姿に復し、平成16(2004)年2月に竣工しました。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H25.12.26
住所: 山口県光市束荷2250−1
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