麻田公輔〔周布政之助〕の墓（山口市）

麻田公輔、本名は周布政之助、幕末変動の時村田清風の志を継いで長州の安政改革を推進しました。
文久2（1862）年、高杉晋作らの英国公使襲撃計画にからみ、土佐藩主への暴言から、表向き「周布政之助」は帰国謹慎とし、実は「麻田公輔」と変名して引き続き政務にあたることになりました。
その後、長州藩は文久3（1863）年、「八・一八政変」で追放され、翌元治元（1864）年、禁門の変で敗退し、更に幕府の征長軍を迎え、藩政は恭順派（俗論党）に握られるに至りました。こうした時局の成り行きに責任を感じた彼は9月26日早朝、仮寓先の吉富藤兵衛（簡一）邸裏庭で自刃しました。享年42歳でした。
遺言に、「屍を公道の傍らに南面して埋めよ、敵来たらば霊が叱咤して退けん」とありましたので遺命によりこの地に「麻田公輔」の名で葬られたといわれています。
（現地説明板より）

Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H25.12.27
住所: 山口県山口市周布町