豊岡市立出石史料館〔旧福冨家住宅〕(豊岡市・旧出石町)
明治の町屋建築を史料館に・豊岡市立出石史料館
2014年02月15日
出石史料館の面する通りは、古絵図によれば鋳物師町(いもじ)と記載されており、ナベ・カマなどを作る職人が軒を並べる通りでした。
当家の主も代々鍋屋惣兵衛(屋号は鍋惣)を名乗っており、その名から江戸時代はナベ・カマといった鋳物を商う商家であったと思われます。
明治維新後間もない明治9(1876)年、この城下町を大火が襲い街並みの3分の2が焼失してしまいました。
このため明治45(1912)年に主家、少し早く明治25(1892)年に離れが建てられました。
再建に当たっては、当時生糸を商っていた主が、京都からわざわざ職人を呼びよせたと伝えられています。
しかし、戦後まもなく福冨家は移り、この建物は出石町が所有することとなりました。昭和52(1977)年に離れと土蔵が史料館として使用されることとなり、平成10(1998)年には史料館を旧福冨邸の建物全体に拡張し、出石の町屋を見学できる施設として開館しました。
出石藩小出氏9代、松平氏1代、仙石氏8代と続きましたが、史料館は仙石氏・小出氏伝来の史料を展示しています。他にも豊臣秀吉拝領の金団扇など歴史を知ることのできる資料を展示しています。出石の町屋と出石藩ゆかりの資料を見ることができる施設です。
(パンフレットなどより)
開館時間 9:30〜17:00(最終入館時間16:30)
休館日 毎週火曜日 12月28日〜1月4日、展示替期間中
入館料 大人300円、高・大学生180円、中学生以下無料
(共通入館券400円 家老屋敷・史料館・明治館)
Photo Canon EOS 5D MarkⅡ
H26.1.13
住所: 兵庫県豊岡市出石町宵田78
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